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ロキ シーズン1のshunのレビュー・感想・評価

ロキ シーズン1(2021年製作のドラマ)
3.9
「ロキ」シーズン1全6話観終わった

For all time. Always!

MCUのディズニー+第三弾

MCUの中でも特に人気の高いロキを主人公としたシリーズ。

「エンドゲーム」内で生じたネクサスイベントの直後(=「アベンジャーズ」の時点)からそのまま始まります。

時間軸をテーマとしているため説明のための会話が多かった。一応理解できましたが6話だけだからまた観直したい。

以下ネタバレ含みます

今回初登場のTVAという組織に連れていかれたロキとそこの職員、そして変異体と呼ばれる神聖時間軸から外れてしまった者たちが主な登場人物。

まず、ディズニーの20世紀フォックス買収やドクターストレンジ二作目の題名からフェーズ4は確実にマルチバース=多元宇宙がテーマであることは明確だと思われます。そんな中で特にこの「ロキ」は重要な位置にあるはず

序盤でこの世界には「神聖時間軸」という物が存在しそこからの分岐で多元宇宙が生じることを防ぐのがTVAであると明かされます。
基本的にはロキがこのTVA創設の秘密や時間軸とそれが行き着く先について少しずつ明らかにしていく、、というストーリー
その課程でシルヴィという別宇宙の自分と出会います。

その他の登場人物はTVAのメンバーでオーウェン・ウィルソン演じるメビウス、ハンターたち、彼らの上司のラヴォナ・レンスレイヤー。あとはマスコットのミス・ミニッツ
ロキたちは個性が強くて面白かった

個人的には一瞬アスガルドの戦士シフが出てきたのが嬉しかったのとコールソンが「死人」扱いされてたのが悲しかった。

タイムラインについては結構複雑ですが一つ疑問だったのはなぜネクサス=分岐イベントが生まれるのか、ということ。アベンジャーズのタイムトラベルはお咎めないのにロキが「変異体」扱いされる、この違いがよく分からない。
インフィニティ・ストーンがガラクタ扱いされてたのは笑った。

ロキとシルヴィの関係はとてもいい。同じ人物の違うバージョンだから力はほぼ対等だけど全然個性は違って二人が生み出す化学反応はもっと見ていたかった。

ちょっと気になったのはアクション。まあテレビシリーズだから予算の関係もあるだろうけどなんかショボかった。というかほぼロキとシルヴィvsそこまで力の無いザコキャラ(警備員とかハンターとか)という感じだけど二人にあまり勢いが感じられなかったなあ。ドスッドスッっていう感じで剣とかナイフ使ってるからもっとスムーズな戦いが見たかったというのが正直な感想

それと舞台がほぼTVA内と宇宙の世紀末的なところばっかりでしたがせっかくタイムトラベルものだから世界、宇宙全体を飛び回るのも見てみたかったかなあ

主演のトムヒはやっぱかっこいい。そして綺麗なイギリス英語だからそれだけで得した気になる。シルヴィもいい役だった。これからも活躍してほしい。
でもどうしてもロキの魅力がフルではなかったような。とにかく視聴者も欺き続けるロキが観れるかと思ってたらむしろ逆で自分の未知の世界に圧倒されてばかりでちょっと最後は可哀想ですらあった。ただシーズン2も視野に入れてのことだとは思うのでこれからの活躍に期待。

正直TVAの人たちはまあまあかな。レンスレイヤーも結局は自分ファーストな上司でB15も途中いい方向に行きそうかと思ったけど結局あまり活躍せず。メビウスはいいキャラしてたしジェットスキーのくだりも好きだけど別にものすごく重要だった訳では無いよね。
ミス・ミニッツは好きだった。特に最終話の最後らへんは声のトーンも表情も変わらないのに雰囲気がガラッと変わった感じ

TVAの実質的な崩壊で幕を閉じたシーズン1ですが間違いなくこれからのMCUに向けた重要なシリーズになると思うのでシーズン2も楽しみです。新キャラが多いのでそれぞれしっかり深めていってほしい。
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