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ワンダヴィジョンのakiraのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダヴィジョン(2021年製作のドラマ)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

以下、見進めるたびにちょっとずつ更新していこうと思う。

【1,2話目】
今のところかなり退屈。
ワンダが無意識下の理想の世界?(アメリカのファミリー向けドラマ=シットコム風の、ビジョンとの幸せな結婚生活。)に囚われてるっぽい。
タイトルが"Wanda & Vision"ではなく"WandaVision"なのは、"ワンダとビジョン"の話ではなく"ワンダのビジョン(幻影)"の話だからかな、と予想。

この設定は面白いんだけど、お話上で起こっていることの99%は、その理想の世界、つまり茶番。
冒頭のひねりとしては斬新ですごいと思うんだけど、まさかそのまま2話続くと思わなくて、ちょっと辟易してる。
先の展開が気になるので、もちろん続きは見る。
でも茶番は一刻も早く終わってほしい。。

【第3話】
シットコム風のドラマの中にちょっとずつ不穏な空気が入ってきて、だんだん面白くなってきている。
友人ジェラルディンがウルトロンについて言及すると、彼女は町から追放される。
また、隣人のハーブとアグネスらは、自分たちの境遇(作り物の世界にいること)を理解していて、それでもここに居続けることを望んでいる?っぽい(ビジョンに話さなかったのは、ジェラルディンのように追放されることを恐れたから?)。
だとすると、以下みたいな話だろうか。
・ワンダと町の住人たちは、皆同じようにパートナーを失ったか何かで、現実逃避のためにこの理想の町に留まろうとしている
・外の世界はそれをやめさせようとして、ジェラルディンのようなスパイを送り込み、ワンダに「この世界は作り物」という事実を思い出させようとしている
こんなふうに、この世界の真相をあれこれ想像するのは楽しい。

とはいえ、冒頭の「前回までのあらすじ」でも明らかなように、依然としてエピソードの大半をしめているシットコム風パートは、物語の本筋と全然関係なさそうなので、やはりどうでもいい感がある。だからちょっと退屈。

【第4話】
やっと「外」の世界が描かれて、今回はかなり面白かった。
今のところ、町についてわかったことを整理しておく。
・現実の町(ウエストビュー)に関わりのある人たちからは、町民や町の存在に関わる記憶が消えているっぽい。
・町は見えない壁に囲まれていて、そこを越えるとシットコムの中の町(ウエストビュー')に飛ぶ。
・壁の中からはテレビ放送の電波が飛んでいて、ウエストビュー'でのワンダとビジョンの暮らしを描いたシットコムが流れている。1〜3話で視聴者が見てきたのはこの放送。
・逆に壁の外から電波を送ることで、ウエストビュー'内のラジオ電波をジャックし、ワンダに話しかけることができる。
・ウエストビュー'では、外から来たものはシットコムの世界観にあった姿に変えられる(ドローン、防護服)。
・ウエストビュー'の町民たちは、皆もともとはウエストビューの町民たちだが、今はシットコムのキャラとして別の役名を与えられている。
・ウエストビュー'で世界観を壊すこと(=ワンダにビジョンの死を思い起こさせること?)をすると、追放される。
また、その場面は何者か(ワンダとは別の第3者?)の検閲によって、放送からカットされる。

謎が謎を呼び、とてもワクワクした。
MCU他作品からの登場キャラが出たり、サノスの指パッチンで「5年消えてた側」の視点が描かれるのも面白かった。

次回は、ウエストビュー'から戻ってきたランボーの視点が描かれるのか、あるいは外の世界からさらに揺さぶりをかけて、シットコムの世界が崩れていくのが描かれるのか。たのしみたのしみ。

【第5話】
ますます面白くなってきた。
どうもワンダは"ヘックス(シットコムの世界)"に囚われているわけではなく、意識的にそこに引きこもっているっぽい。
騙されていることに気づきかけるビジョンvsシットコム的世界観のゴリ押しでごまかそうとするワンダの会話がすごい緊張感あった。
クイックシルバー(なんと「X-men」シリーズの方の)も登場して、ますます先が気になる。
「スパイダーマン」の新作に過去作(リブート前)のキャストが多数出るなど、今後のMCUはそういう他世界線とのクロスオーバーが起こっていくようなので、今作がその単著になるのかも。

【第6話】
宙ぶらりん感がつづいてて、今ひとつ真相が見えてこない。
町の境界線付近のひとびとの異様な感じは面白かった。また、ラストでSwordの面々までヘックスに取り込まれてしまうという展開は面白かった。
ところでメタ的な見方だけど、これがワンダひとりの仕業となると、モラル的にかなりアウトすぎる(今後の作品でワンダがヒーローとして活躍できなくなる)。
なのでやはり、最終的にはワンダを操っている黒幕が悪い、という流れになりそう。
今のところ悪役っぽいのはsword上官だけなので、彼が何か関係しているとか?

【第7話】
うーん、、
謎が謎を呼ぶ展開だけど、全部茶番に感じていまいち入り込めない。
魔女のキャラは本当にそういうキャラなのか、それともドラマ内ドラマの中の設定というだけなのか。
だんだんどうでもよく感じてきている。

【第8話】
うーん、、、、、
正直、第5話以降は何ひとつ面白いサプライズがなかった。
描かれる真相(なぜヘックスの中の世界が作り上げられらたのか)は、すでに第5話まででおおよそわかってたことだし、ラスボスはかませ感満点のポッと出キャラで、全然かっこよくないし。
ビジョンvsビジョンが"対話"で決着をつけるのは、理知的なキャラならではという感じで面白かった。
また、家族の別れは(ずーーーーーーーーーっと前からこのエンディングになることはわかりきっていたとはいえ)さすがに少しグッときた。

ただ、今回の騒動についてワンダがなんら道義的責任を取らずに町を去るのは、かなり腹が立った。
ランボーは「町の人たちはあなた(ワンダ)がどれだけの犠牲を払ったか知らないのよ」とか言うけど、ワンダが勝手に作り出した妄想家族とお別れすることで、禊が済んだみたいな物言いされちゃたまらない。
意思に反して囚われて、役を演じさせられた町民たちに対して、せめてポッケから手を出して心から謝罪しろ、と思ってしまった。

結論、風呂敷広げたわりに思ったより中身がなくて、とにかく冗長だった。
この感じのクオリティでドラマシリーズが続くようなら、自分は映画だけ追いかけるライトファンでいいかなと思った。
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