たかさき

ワンダヴィジョンのたかさきのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダヴィジョン(2021年製作のドラマ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

9話まで完走。面白かったー!ヴィジョンバトルのところ辺りは、嬉しすぎて手を叩いて爆笑してしまった。こんなの映画館だと出来ないな〜と思いながら、自宅で観れるドラマMCUの更なるメリットを痛感したり。笑

めちゃ楽しめましたね。
ドラマとしては「不穏なシチュエーションの真相が明かされていく」部分がめちゃくちゃ琴線に触れるどストライクなテーマだったので、ラストにかけてのアクションが少しモッタリしてる感じにそこまで怒る気にはならない。

あと、このドラマの好きなところは「ワンダの失意」の解像度ついて。親が死んで、弟が死んで、人々を傷つけて、愛する人が死んで…と、全て知っているはずの情報なのに、それに伴う心のダメージにこれまで寄り添えていなかったことに気付いてハッとさせられたのが良かった。8話。何度も映画観てるのに、全部知ってるのに、分かっているようで分かっていなかった。

初の単独作品、見終わった後しっかりと「ワンダ」にも「ヴィジョン 」にも、好き度が増しています。

モニカの『キャプテンマーベル2』での活躍も楽しみですね。何年後かに見直して「そうか、最初はジェラルディンとして登場したんだなぁ〜」と思うんだろうなぁ、と思いながら観ていた。

あとピエトロ周りはなぁ〜。
自分があまりガッカリしてないということは、この作品での本格的なマルチバース導入にそこまで体重乗っけて期待できてなかった、ということなのだろうか。そもそも。

このドラマで起きる“不可解”への期待感は、あくまでも「ヘックスという箱庭的異世界内の事象」だ、という割り切り方をしちゃってたのかな。

こうなるとやはり“シネマティック”ユニバースを名乗るだけあって、「メインとなる大事件は映画で」的なスタンスなのだろうか。天下のMCUのことなので「まぁドラマで観られるものはその程度のもので」的なことにならないことを願いたい。

減点方式ではあれかもしれませんが、加点方式で大満足の作品でした。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』楽しみ!それにしても、MCU新作がこんなにつるべ打ちで、すぐに観られるなんて…!幸せ〜。

※ダークホールドの『エージェント・オブ・シールド』との関連性は如何様?ゴーストライダーが持ち帰ったものをアガサが持ち出して…?中身が読む人によって変わるから、表紙が違うことには目をつぶるとして…そもそも同じ個体なのか?2冊以上あったりするんですかね?


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8話。
「君を感じるだけだ」インフィニティ・ウォーで死に際に交わした最後の会話に呼応するような「あなたを感じない」で泣いてしまった…。

そして流れでインフィニティ・ウォーのそのシーン見返したら、あのシーンでこれまで以上に感情揺さぶられた…!MCUはこうやってどんどん「過去作をもアップデート」していく!これぞ最強のカオスマジック(いや、無から有ではないか…)

そんで、ワンダのパワーがマインドストーン“由来”ではないって…?!凄いな!どういうことなんだろう。元々あった力がストーンで増幅されたような感じですよね…。まさか「スターク・インダストリーズ」のミサイルのシーンを2021年に観ることができて、その幸運な生存さえも“スカーレット・ウィッチ”としての伏線だったとは…アガサの「確率操作の魔法。」のセリフに「?!?!?!」となってしまった。スカーレット・ウィッチとは、ソコヴィアに伝わる…何か…一族的な…どういうものなんだろうか。

また、久々にアベンジャーズ時代のヴィジョンを観れて興奮。ポール・ベタニーの演技、加瀬康之さんの声の使い分けにも拍手を送りたい。

そしてそして、まさかヴィジョンの肉体が完全にゼロイチでワンダの生み出したものだとは思わなかった。ワンダと、アガサと、モニカと、ピエトロと、ヴィジョン(fromワンダ)と、ヴィジョン (fromソード)と…駒が揃って最終回!!ヤバ!!久々に本気のMCUドンパチガンガン観れちゃうかな…!?


最終回、もしかしてヴィジョン2体で『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』のラストみたいなことになるのでは…

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7話!!!!
久々に真正面から激アツの能力覚醒シーンをMCUがやってくれた!!

母との会話がリフレインする中、ワンダを救うために波に逆らい踏み進んでいく。あんなのは、もう絶対に涙が出てしまいますね。めちゃくちゃ格好いい!!あのシーン!!

未知の宇宙線を浴びて覚醒するティム・ストーリー版の『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』を彷彿とさせるシーンでした!電線の電磁波を視認できていたように見えましたが、どんな能力なんだろう。

※追記
調べました!二代目キャプテン・マーベル、またの名をフォトン!やはり電磁・光のエネルギーを使用するヒーローなんですね!知らなかった。

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6話の『ワンダヴィジョン』(劇中のシットコムの方)のキャラクター同士のアンサンブルが素晴らしくて、普通にシットコムとして観てみたい。魔女の母に機械の父、調子のいい超高速のおじにパワーに目覚めた兄弟でしょ、最高じゃん!

そもそも、それだけしっかり「シットコムとして面白い」というのが、このドラマの凄いところですね。画質からBGMから回想や第四の壁を破るモノローグの演出まで…6話にして、ようやく僕の知ってる時代のシットコムの質感になってきました。笑

今回のようなメタ的な“シットコム”ではなく、正式なシットコム作品として、エヴァン・ピーターズのクイックシルバーのドラマシリーズが観たいですね。

6話、好きなところが多いんですが、まずピエトロの超スピード描写がMCU基準だったこと。彼の記憶の内容から中身はMCUピエトロだと思われますが、冒頭の走り回るシーンで先にそれを確信しました。

X-MEN映画にはない、特有の光のゆらぎ、残像は間違いなく「エイジオブウルトロン」での描写に基づいているように見えました!芸コマ!(芸が細かい)

あと好きなのは、ヴィジョンがコスプレから本来の姿に戻る瞬間です。「紅く塗られた人の肌」と「ヴィブラニウムの肌」の質感の差ですよ!! 我々の世界で言えば前者がリアルで後者が架空にも関わらず、それが真逆に感じられる。ヴィブラニウムが“素肌”であると思わせる質感と実在感!細かいところですが、たまりませんでした。興奮ポイント。

そしてなんと言っても、ヴィジョンがヘックスを出ようとするシーン!アベンジャーズとしての記憶を失ってなお、自らの身体を犠牲にしてまで「市民の助け」のために進み続ける姿ですよ。やっぱり「人助け」なんです。ヒーロー作品の肝って。そこに自己犠牲の覚悟が垣間見える。

僕の何回観ても泣いてしまうMCUベストシーンの一つが、『ガーディアンズオブギャラクシー』のラストで、ピーターがストーンを素手で掴むシーンです。今回は、そこに通ずる格好良さがあった。まじで、あれだけでヴィジョンが一気に好きなキャラになりました。

そして言わずもがな、最後のヘックスの拡大シーンも視覚的に楽しかったですね。ヘリが気球に変わるシーンはめちゃくちゃ美しくて、ワクワクする。楽しい。

と、ストーリー的には3歩進んで2歩下がったような状態ではありましたが、好き好きポイント満載の6話でした。


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5話、全然水を差す気はないんだけど…ラストのサプライズにはMCUへのX-MENの合流を知っているファンだからこそ狂喜乱舞してるけど、このドラマの設定上、エヴァン・ピーターズが単にウェストビューの住人であり、

ワンダにピエトロ役をやらされてるだけ、という可能性がまだあるので、素直に喜ぶのが怖くなっている自分がいる。

「マルチバースが開かれた」という一世一代のペテンをミステリオに食らった後なので…もう疑心暗鬼です…ガッカリするのが怖いの…怖いんです…。(映画としては『ファー・フロム・ホーム』たまらなく大好きですけどね)

「後で落ち込むのが嫌だからそもそもあまり喜ばない」という自分の人生のスタンスがあまり好きではないけど、こんな大好きなMCUでまで心の防衛策が始動してしまって少し悲しさがあります。笑

キャスト変更なし、X-MEN本格合流の狼煙ということで良いんですかね。…良いんですかね?!?!「カメオ」の域を出ないのか、はたまたあのピエトロであることに意味があるのか、どっちなんだい?!?ヤーーーー!!!
たかさき

たかさき