元レンタル担当

ワンダヴィジョンの元レンタル担当のレビュー・感想・評価

ワンダヴィジョン(2021年製作のドラマ)
4.5
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』が6/22(水)にDisney+で配信されました…というメールを見て、急遽、休止していたフェーズ4を再開。

『エイジ・オブ・ウルトロン』以降のMCUで詳しく語られなかった…
“ワンダ・マキシモフ”についてスポットライトを当てたストーリー。

物語は…
なんの説明もなく【▶︎START】
1950年代のモノクロシチュエーションコメディがベースとなっていて、なぜその様式を強調したかったのか?…と言った部分も含めてストーリーと密接に関わってくる。

MCUはヒーローとヴィランが戦うアクションモノというイメージが強い。
しかし、今作に関しては…
ストーリー全般、コメディ調なのかと思いきや!?…そうではなく、台本にないイレギュラーなシチュエーションが起こるとスリラー調に様変わりする…といった緩急の使い分けが印象的。
そして、どこかしら伏線をまいてそれを視聴者が考察しながら回収するといったミステリー調もあり、MCUにしては稀な展開であった。
ストーリー自体1話あたり30分前後でエピソードも9話完結で気軽に見やすくなっている。

この作品における重要なポイントとしては…
MCUシリーズでもちょくちょく描写される
“ワンダ・マキシモフ”というキャラクターの
【あまりにも強大過ぎる力と対照的な精神的脆さ】
力を制御できず、徐々に蝕まれながら力が暴走する。
それを描く過程で最終回にかけて、
闇の中を一筋の光を求めて光と闇の境界線で葛藤するワンダを上手く表現している。
ワンダのこれまでを考えると全てを搾取されてきた側で自然とそうなったのも頷ける。
全てを搾取された者がその強大過ぎる力を
次回作、
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』
でどう活用するのが非常に気になるところだ…。

※6/26(完)
元レンタル担当

元レンタル担当