Masato

ホークアイのMasatoのレビュー・感想・評価

ホークアイ(2021年製作のドラマ)
4.2

アベンジャーズの初期メンバーながらもハルクと同様に単独作が作られなかったホークアイの初単独作。

二代目ホークアイのケイトビショップがついに登場し、クリスマスの夜に二人が戦う。そして、クリントバートンの過去にケジメをつけようとする…

@1話目
まずオープニングが素晴らしい。ケイトはアベンジャーズ1のニューヨークの戦いでホークアイに憧れを抱くシーン。自分は初期のインクレディブルハルク、そしてアイアンマンからのMCUファンなので、丁度2012年だと中学1年生。ケイトと同じの年齢だし、壮大なMCUのユニバース計画に目をキラキラさせていた頃。あの時を思い出させてくれて、本当に良かった。

ヒーローごっこしてたらガチのヒーローきちゃった感はキックアスに似てる。コスチュームの合ってなさがキックアス感。

@2話目
わりと出だしは緩やか。核心を突くような物語までには到達していないが、ローニンの過去と若干の伏線が描かれる。噂のナターシャの妹イェレーナや敵のキングピンが出てくるのか。6話だから少し悠長な気もしなくもないが、3話目からバート&ビーティ監督に変わるので展開のスピードが変化しそうな気も。

上流社会のケイトの家庭と至極家庭的なクリントの家庭が対比して描かれることで、ホークアイがアベンジャーズのなかでも特筆して人間味が強いということを強調している。毒親を持つケイトがこれからどうホークアイに影響されていくのか楽しみだ。

ケイトの第二のアパート、めちゃくちゃレオンのアパートに似てない?これってレオンをオマージュしてるって意図があるのか?たしかに、後ろめたい過去を持つクリントはジャン・レノに見えなくもない。そしてケイトの境遇もマチルダに似てる。

@3話
最初コブラ会みたいなの始まったと思えば、まさかの逃走アクションの一辺倒エピソード。バディもののコミカルさを含めつつドラマとは思えない大規模なアクションシーンでやはり凄い。トゥモロー・ワールドリスペクトの車内ワンカットは斬新!
対峙する敵は聾唖で右足義足の武闘派という情報過多の設定を持つ者。サウンドオブメタルとも共通する生き方のテーマも含ませてくるのか?
エンドゲームからはヒーロー像というものについてシリアスに描こうとしていることがよくわかる。構図としてはやはりバキ翼のように憎しみによって生まれてしまった悪役との対峙。インフィニティサーガまではヒーローというものの真骨頂を描いてみせたが、フェーズ4からはそれとは打って変わったダークな切り口の作品がさらに増えそう。これは避けられない運命だと思う。

@4話
腐っても人間なクリント。クリスマスのシーンは最高。
ついにきた!イェレーナ!

@5話
イェレーナとクリントが対峙することでエンドゲームやブラックウィドウが思い起こされる。消えないであろう二人の溝はどうなるのか。
そして、あの男がついにやってくる!これはやばいぞ!

@6話
最終話らしく、全キャラクター総出演かつ大アクション。最初はムカつく野郎だったジャックも、今になってそれどころじゃないレベルの事件になってからはルックスの胡散臭さも相まって面白いキャラに変化していったのは流石。
まさかのネトフリ版キングピンも登場するが、早々に退場?クリントの後ろめたい話はありつつも、すべての話に決着がついて、最後はミュージカルで終幕とコンセプトである「クリスマスの定番」にはピッタリの出来だった。

イェレーナ、エコー、ケイト、クリント。それぞれがどのような道をこれから歩んでいくのか楽しみ。
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