スズランテープ

俺の話は長いのスズランテープのレビュー・感想・評価

俺の話は長い(2019年製作のドラマ)
5.0
星5どころじゃこの興奮と感動は収まらない。
超絶最強の大大大大大大傑作神ドラマ。
胸が苦しくなるほど最高なシーンが続くとてつもない作品。

まずキャスティングが完璧。
生田斗真扮する満。屁理屈ばかりなニートなんだけど意外と頭の回転が速くポロッといいことを言うタイプ。なんだろう。伊坂幸太郎にこういうキャラいっぱい出てくるんですよね。
生田斗真さんかなり好きなんですけどニートの役が想像以上に似合っていました。喋り方とか言葉のチョイスがたたりません。

小池栄子さん
気の強い感じが満と絶妙にマッチしていました。あの2人の掛け合いがまず一つこのドラマの魅力だと言えるでしょう。バチバチの会話バトルが展開されドラマのエキサイティングな部分になっていました。彼女も元々好きだけど今作もハマり役でした。

安田顕さん
かなりの名役者だと思ってる安田さん。大好きなんです!!!どの作品でも良いアクセントになっているというかいろんな役に溶け込んで素晴らしいパフォーマンスをしてくれるんですよね。
今作でも輝きまくってました。

原田美枝子さん
優しくてのほほんとした雰囲気が癖モノ揃いの家族の中で絶妙に効いてました。明るくのほほんとしているのに意外と魔性の女で彼女を取り巻く人間関係も非常に面白かったです。

そして
私の永遠の推し清原果耶さん!
はい。堪りません
監督は清原さんの使い方をよくわかってます。
握手したいです本当に。
今作のかやちゃんはいつも通りの超絶的な可愛さと抜群の演技、キャラクター性を持ち合わせていました。完璧に役にマッチしてしまう彼女は流石です。春海ちゃんみたいな女の子が1番タイプなんですよね。
知的でクールなんだけど面白い会話ができる。マジで春海ちゃんと結婚したいです。
しかも歌のシーンもあってもう監督!監督!ってずっと喜んでました笑
安田顕さんとの関係性の変化の描き方は本当に二人とも天才的としか言いようがありません。この二人じゃなかったらあそこまで感情が動かなかったでしょう。




劇的じゃないのに粋な演出が続き、なんの変哲もないシーンが心の根底に響きました。役者のパフォーマンスも制作陣の演出も素晴らしいです。
何気ないシーンを美しく感動的に見せる、こういう言った作品を求めているのだと思いました。












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ネタバレ注意
最終回は本当に完璧でした。今まで登場した人物や事柄が脚本的ではなく感情的に効いているんですよね。人との繋がりについて考えさせられ、現代人が忘れている幸せの形、家族の会話、人に相談することの美しさ。そんなもの全てが混ざり合い最終回に一気に解き放たれていました。

最終回も全く盛り上がりもなく進むのですが要所要所の演出がいいです。
ソフトボールのノスタルジーあふれる会話。
春海ちゃんが初めて光司さんを『お父さん』と呼ぶ激泣きシーン。
このシーンなんて普通のドラマだったら盛り上げに盛り上げ、泣きながら感情的になる音楽に乗せて『お父さん』と呼ぶと思います。ですがこのドラマは相変わらずサラッとそれをやります。二人の演技力に任せて演出は最小限にとどめる。ここがもう堪りません。春海ちゃんの四年に一度宣言による照れ隠しは最高に可愛いですし、光司さんの表情もなんとも切ないです。


そしてあーいつも通りだなと思ったら最後の最後で下手くそなロッキーのテーマに乗せてのエール。もーーーーーーーーーーーー最高。
粋すぎるのです。

ドラマの最終回はこういうのでいいんですよ。変な展開はいらないのでいつも通りからのちょっとした粋な演出。これなんですよ求めてるものは。
生田斗真さんの表情も良いですよね〜


全体的にキャラクターの関係性の変化や心情の変化を非常にさりげなく緩やかに描いているですよね。そこが好感持てました。


特に好きなシーン
①すき焼き論争
②自転車で春海ちゃんが満月とすき焼きのやつ
③春海と満が海に行くシーン(マジ最高)
④光司さんにカニ雑炊
⑤綾子と満がフォレストガンプ思い出せないやつ
⑥春海と満が海No.2
⑦満の朝のコーヒーを切なそうに飲むママ
⑧ベースを背負った綾子と光司が二人で歩くやつ
⑨お父さんのシーンとお守りのシーン
⑩ラストのロッキー


もう好きすぎてどうしたらいいのかわからない
日本の良さが出ている日本代表ドラマです。
スズランテープ

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