しゅんまつもと

ウォッチメンのしゅんまつもとのレビュー・感想・評価

ウォッチメン(2019年製作のドラマ)
5.0
見終わって放心状態だ。自分が物語に求めていたあらゆるものがこの中にあった。どうかその指で、AmazonプライムからスターチャンネルEXに登録して今すぐに見てほしい。7日間無料だから。まじで。今すぐ。

自分は「ウォッチメン」に関してはコミックも映画も見ていなかったので見始めてもまじで意味がひとつもわからなかったのだけど(具体的には1〜3話くらいまで)、さすがに途中でネットでコミックと映画の大筋をさらいました。
でも、意味がわからない=つまらないでは決してないので。そうでなくても映像的な強度は尋常じゃない。カットの切り替わりは一瞬たりとも緩む瞬間がないし、1話ごとのダイナミックなトーンと語り手のスイッチでまったく飽きない。"わからない"という状態は不安でありながらとても得難い快感を得られるのだと自分は思う。
そして"わからなかったこと"を"知ってしまう"後半(具体的には6〜9話)からはもう止まれない。内容には1mmも触れたくないので以下概念的な感想を。(各話のプレビューとかも地味に結構大事なことが書いてあるのでスルーしたほうが絶対楽しい。)
まじで!!!絶対今見る意味があるから!!!すぐにでも!!!!見て!!!!!!!


・「分断と覆面」からはじまった物語が「愛と記憶」の話になる。

・「マスク」をすることが当たり前になった今、その意味と未来が問われる。それはSNSの匿名性にも通じるだろう。本当に大事なのは一体何なのか?

・誰かが、ましてや神が恋に落ちる瞬間を見てしまった。

・映画館からはじまって映画館で終わる物語。しかし大事なのは映画館を出た後の人間の行動と感情なんだ。

・ラストカット、その結果がどうなったかなんて描く必要はまったくもってない。回収されない伏線(伏線という言葉もあまり好きじゃないけど)は余白になる。その余白を埋めるのは受け手でしかないから。大事なのは踏み出したその一歩を描くことなのだから。