ゲタ

4分間のマリーゴールドのゲタのレビュー・感想・評価

4分間のマリーゴールド(2019年製作のドラマ)
5.0
『4者4様の愛に毎回涙が止まらない😭』

愛する人にいずれ訪れる
死の瞬間の情景を
もし知ってしまったとしたら…

タイムスリップ系や未来予知系では
最近よく使われるシチュエーションだけど

絵を描くのが好きで
子供達に絵画教室も開く
長女・沙羅(菜々緒)の運命を中心に

長男で兄弟の親代わりで
ずっと家族を支えてきて
自分に学がないことを後悔し
弟さんにはそんな苦労を
味合わせたくないと願いつつ
自身はガードマンの仕事を
毎日黙々と続けるレン(桐谷健太)
(この時点でもう泣けます😭)

三男で料理の腕前が抜群で
大学受験を控えて将来の進路に悩む藍
(横浜流星)

そして彼らとは血の繋がりがなく
密かに沙羅への恋心と同時に
その運命を知る立場にあり
救命士を目指し日々従事する
"三男"のみこと

これら4者4様の生き方、
大事にしているものと立場が
さまざまに入り混じり

「福士蒼汰、連ドラ初主演」とかでは
チョット済まされない毎回感情を
揺さぶられる素晴らしいドラマです

主人公である三男のみことの
独り言の語りで各所の解説というか
進行がなされるのですが

彼は沙羅への恋と運命以上に
"手のひら同士を合わせると
 その人間の死のシーンが
 脳裏に見えてしまう"
という自分でもなぜそんな能力が
備わっているのか分からないまま

日々のさまざまな患者の
"見えてしまった死"を
なんとか回避しようとするのだが

いつも見た通りの結果になる事実を
突きつけられ、愛する沙羅に訪れるで
あろう死の事実を受け入れられず
もがき苦しみます

この"苦しみっぷり"がまた
福士くん秀逸…
もう母性愛発揮しないわけにいかないほど

また沙羅役の菜々緒さんが
本当に素晴らしい!

非常に抑えた演技ながらも
感情が発露する時は一気に
全てをぶつけるような
緩急のさまが絶妙

もう第4話の最後なんて
画面の同じぐらいの"雨"が
両目から流れ落ちちゃって
前が曇って見えないほど☔️😭

レン役の桐谷健太さんは安定感抜群の
「お兄ちゃん」

藍役の横浜流星くんは
普段はまるで感情を表さない天才肌だけど
ちゃんと自分の将来を見据え
家族のことも見据えて前に進もうとする
青年から男になろうとする
微妙な年頃の感じがこれまた凄い

加えてこのドラマが凄いのは
毎回話にゲスト出演の形で登場する
俳優陣

初回の松金よね子さんから始まり
今や映画界で引っ張りだこの演技派・
筒井真理子さんも出てくると思えば

完全に"女優"の雰囲気をまとった
レンの元恋人役の磯山さやかさん

極め付けは第8話になって登場する
兄妹の母親役である麻生祐美さん
(もはや年齢不詳なほどお綺麗)

などなどなど

みことの能力を兄妹が理解するくだり
沙羅とみことのくだり

もう見どころしかない!と言えるほど
今年どハマりの名ドラマです

このレビュー
第8話終了時点で書いてますけど

願わくば彼らの人生に
最上の幸せが訪れてくれればと願うのだが
やっぱそれは無理な話かぁー😭
ゲタ

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