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ニッポンノワール ―刑事Yの反乱 ―のmaroのレビュー・感想・評価

3.5
最初はすごく期待できたんだけど、、、途中からなんだかなあという感じ(笑)

主人公の賀来賢人が記憶を失った状態からスタートし、記憶を取り戻す過程で、この世界には「ニッポンノワール」と呼ばれる警察地下組織が存在し、彼らの暗躍を阻止するというものであったけど、全体的にちょっとがっかりな印象。

まず、ニッポンノワールの目的がわかりづらいところ。
国家にとって都合のいい人間を作り出す意味合いで人格矯正プログラムとかの人体実験はしていたようだけど、、、例えば「来たるべき戦争に備えて」とか「高まる犯罪率を抑止するために」とか前提となる情報をもっと前面に出した方が腹落ちしやすかったかも。
セリフだけでサラッと終わらせていたから。。。

次に、『3年A組』と世界観を共有していたので、ついに日本のドラマでもユニバース化するか?!と期待したものの、そのキャストがちょこちょこ出てくるぐらいなので、ただのにぎやかしでしかなかったところ。
どうせなら菅田将暉が実は、、、みたいな設定が欲しかった。

そして、『あなたの番です』を意識したような作りが微妙だったところ。
これも最後まで誰がガスマスク野郎なのかわからないようにしていたけど、話がどんどん中2感増していって、ややチープになってきてたから、『あな番』ほど犯人に興味持てなかった。
しかも、いざガスマスク野郎の顔を見てみたら、、、想定の範囲内で(笑)

からの、ラストは強化人間同士のバトルっていうアニメや漫画のような展開。
アクションにしたかったのか、サスペンスにしたかったのか、どっちつかずな印象だった。

あと、最終回は実際の時間とリンクしているという設定だったけど、それが何か話に影響するかというとそうでもないし、意味あったのかなっていう。
『ラストコップ』みたいに、最終回は視聴者投票で展開が変わり生放送しますっていう方がよっぽど楽しかった。

しかし、いつもおちゃらけている役の多い賀来賢人がメッチャシリアスな役だったのは新鮮でした。
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