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同期のサクラのOmakeのレビュー・感想・評価

同期のサクラ(2019年製作のドラマ)
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大人になること。日本の社会で社会人として生きることとは何ぞや?

組織の中でいかに自分を見失わずに生きていくか。

かなり社会派のドラマのように思う。

日本の大組織は田舎から出てきた娘が一人で立ち向かうには難しいすぎる相手だ。何が起こっても問題は無かったことにされてしまうからだ。

問題が起こることを何よりも恐れる社会、それが日本だから。

主人公のさくらは恐れることなく、揉み消されても、左遷されても問題に目を瞑ることなく仕事に真摯に立ち向かう。ニッポンという見えないモンスターに向かって暖簾に腕押しを続ける。怪獣モノのドラマを見ていたような気もする。

夢を持ち続けること、諦めないこと、長いものに巻かれないこと。
でも夢が仕事上の自己実現だと、やっぱりつらいよな。ゼネコンが舞台で、なんかこういう話、どこにでも転がっていそうでツラい。政治ドラマならまだ救いはあるような気がするけれど。

おじいちゃんのファクスメッセージがいつも素晴らしい。けれども結末は苦いものだ。

タイトルはなんで「同期」のさくらなんだろう。あの時代の理不尽を経験した戦友ということ?
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