トモヒロ

同期のサクラのトモヒロのネタバレレビュー・内容・結末

同期のサクラ(2019年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

脚本・遊川和彦!

椎名桔平の最後のシーンで、サクラと亡き娘を重ね合わせたというせりふがあるが、あれはどう捉えたらいいのだろう。せりふ通り捉えていいのだろうか。椎名桔平が言うことによって娘の話も全部嘘なんじゃないかと思えてしまい、もしそれが意図と反するならば、あのシーンは上手くいってなかったような気がする。嘘だとするなら桔平がサクラをひたすら贔屓する理由が他になく、娘の話は本当だったはずで、やはり、あのシーンの桔平は上手くいってなかったのではないか。少し前の場面で、桔平に「お前は情にもろすぎる」と言われたサクラが、桔平の亡き娘の話に心を揺さぶられてもなお、退職願を叩きつけるという「情にもろすぎる自分」を乗り越えるシーンだと思うので、桔平にうさんくささが残っていると成立しない。
しかし他のシーンの桔平はすべてすごく良かった。

桔平とサクラ。
目指すものは同じでも、ちがうやり方を選ぶ二人。サクラは、より困難な道程を選ぶ。

なぜか椎名桔平のことばかり書いてしまったが、総じてすばらしいドラマだった。コンセプトもキャスティングも良い!
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