うめまつ

同期のサクラのうめまつのレビュー・感想・評価

同期のサクラ(2019年製作のドラマ)
3.6
じいちゃんの回がピーク。サクラの橋の演説にぼたぼた泣いた。遊川さんの脚本は他の人には出せない癖の強さが素晴らしいんだけど、作家性が高いが故に練り込まれた思念が物語より勝って押し付けがましく感じてしまう。登場人物ごしにくっきり遊川さんが見える気がして入り込めない。充分に面白かったけど、サクラのことも仲間のみんなのことも好きにはなれなかった。あんなに何度も掲げた「夢」は結局殆ど叶ってないのでは?とか、大企業で部署もバラバラなのにあれほどまでに同期の絆は深まるのか?とか、流石に「夢」と「仲間」を連呼し過ぎてくどいなぁとか、最終回まで引っ張っといて椎名桔平の本意それ?とか、回を重ねるごとに気になる点が増えてきて、1話1年の10年間を体感できなかったのも残念だった。でもじいちゃんは毎晩墨を擦ってFAXの前で待ってるのかなぁとか想像すると毎回萌えた。じいちゃんは満点。
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