こういうテーマは昔から好き。
「スカイハイ」とか「走馬灯株式会社」とかちょっと違うけど「イキガミ」とか。
1話完結で個人の生き様を振り返り、それなりの納得感がある結論を見出していくという、多様な人生のダイジェストを見るのがなんかいい。
この作品もその部分は良かった。特にでんでんは「冷たい熱帯魚」の演技が印象強すぎて、あれ以降はずっと犯罪者イメージが離れなかったのだけど、今作でゆっくりとイメージのリセットができた。とにかく泣きの演技がしみた。
ただ肝心の松岡君のエピソードが不完全でそれだけが不満。オチもそうだし、自白までの感情の描き方も全く理解できなかった。尺がなかったのかなんなのか、明らかにステップが足りていない感じがした。
狙いとしては未完成で続編を匂わせるつくりだったのだろうが、これは本当に続編つくらなかったらダメなヤツ。
