傷つけるのも人なら、救うのも人。だったら、救う側になりたいと思わせる作品。
自分は正しいと、良い人だと思っている人こそ実は人を傷つけていたりする。物事の解釈の違いをホントに上手く描いていると思った。
マリー役の、"ブックスマート"主演ケイリトン・デヴァーさんを個人的に贔屓目で見ているせいもあり、前半は特に彼女が可哀想でならなかった。
被害者と思ってた人が被害者じゃないと知った時の人々の残酷さ。友達ならせめて、被害がなかったと喜べないのか?と思うけれど、実際自分の身近で起こったならどうなのだろう。
最初はミステリーに描かれていて、彼女に何が起こったのかこちらもわからない。だから無条件に主人公に共感できる作りでもなく、けれどまわりの人に共感できるわけでもない。
だから1話を見たら、絶対に続きを観たくなる。自分の見る目が試される。
そして何より女性刑事2人が素晴らしい。完全無欠のヒロインじゃないところも良い。2人のウィットに富んだ会話も好き。この2人の捜査と、マリーの物語が連なっていく構成がまた素晴らしかった。
また、暴行シーンをむやみに映し出さないのも良い!
2021-7