このレビューはネタバレを含みます
(あらすじ)
相武紗季演じる神崎瀬菜が政治家二世の婚約者・新藤光輝(田中圭)と、謎の男の清掃員・森山清次(上川隆也)のふたりから同時に愛されるという、切ない三角関係を描いたラブストーリー。
感想(少々ネタバレあり)
祖父も父も政治家。
裕福な家庭で育った光輝役の圭さん。
彼のよく演じるスーツ姿のビジネスマン。
見た目も表情も他の作品同様に格好良くて可愛いのに、1話ではどこか生意気そうな若造感が滲み出る。
まさに、甘ったれた世間知らずのボンボンという雰囲気。
そういうセリフが沢山あるわけではないのにそう感じさせるのは田中圭さんの凄いところなのだろう。
自分の夢の為に、上司と関係を持つ光輝。
どんな作品でもキスシーンがある印象の圭さん。
その相手が1人では無いところ、結構ガッツリのキスシーンが見られるのも圭さんアルアルだ。
その夜の事がきっかけで2人の溝は深まっていく。
一番好きな5話ラストから6話初めのシーン。
瀬菜を取り戻したい光輝のストレートな愛の表現。
瀬菜への思いを伝える長台詞には光輝自身の心の揺れが語られて、ゆっくりと紡ぐ言葉から彼の思いが伝わる。
「愛してる」というセリフも若いながらによく似合い、差し込む光の中のキスシーンは美しい。
その直後、瀬菜に起こる悲劇への光輝の表情で…彼の未熟さが滲み出るのだが…その時の感情を失った目も好き。
(愛をあんなに語ってたくせに〜って突っ込みたくなる…)
身分の違いから離されていく2人。
仕事を辞めて政治家になる決意をした光輝。
これまでとは違いビシッとしたシーンが多いのだが、合間に見せる可愛い表情(結納の後、お姉さんに姉ちゃん…怒ってるよな?)と聞くシーンとか…
人はすぐには変われない。
だからこそこういう表情が出るのは圭さんが役を演じるのではなく生きているからなんだろう。
七三分け?の髪型がちょっと可愛らしくて、選挙ポスターも初々しい。
こんな人が選挙に出ているなら…票入れるよね。
出待ちしちゃうよね…
2人はバラバになり、清次に惹かれていく彼女を支えようとする切ない姿からのラストシーン。
なんてラストだ!!
歩くだけで良くない??
だけどありがとう〜(笑)
圭さんの滲み出る王子気質からか?
非現実的なロマンティックなシーンも多い俳優さんだ。
初回見た時には、もう良いかな??
とあまり好きじゃなかったのだけれど、時を経てリピートすると、なかなか良き。
恋と仕事と家柄、色んな出来事に翻弄される表情やストレートな愛の表現、色んな圭さんが観られる作品。