kaana

椿の花咲く頃のkaanaのレビュー・感想・評価

椿の花咲く頃(2019年製作のドラマ)
4.8
「あなたはわたしの奇跡だよ」
「わたしも、あなたの奇跡になれる」
全話を通して、ここに終着していく素晴らしさ。しかもそれは、主人公だけのものじゃない、というのがとても良かった。
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ドンベクがどんどん癒されていく過程が、オンサンの住人の変化(ドンベクに対する気持ちや行動だったり、彼ら自身の人生についてだったりなんだけど)とあわせて描かれていて、本当に本当に、最後の最後まで希望にあふれるドラマだった。
なんなら、すんごく嫌だった人たちでさえ前を向いて生きていこうとする姿に、悔しいほど涙が出た。…捨てキャラが1人もいなかったな…。
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日本でも、それから韓国でも失われつつあるだろう地域の力みたいなものが優しく力強く、そして地域特有の嫌な部分も含めてよく描かれていて、そういうのもやっぱり大切にしていこう?みたいなのと。

昨今いろんな媒体で描かれる、「生きづらい人々」の1人がここでも描かれていたというか。大衆からしたら「些細な」ことだけど、過敏に傷つき、それらが蓄積して爆発してしまう怖さと、それに立ち向かう力と、そういうのをケアしていかないとだよね、というのと。

あとは「未婚・子持ちの女」への呪縛とその解き方と。
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家族の愛、親子の愛、夫婦の愛…「愛の形」って簡単に言うけど、それは1人ひとりが、きちんと、愛を込めて、なんというか両の手を使って優しく形作っていくものなんだなって思った。
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夜な夜なカンハヌルを画像検索しては、ファンヨンシクを重ね合わせて幸せな気分になっています、そしてコンヒョジンにわたしはなりたい。
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