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凍てついた愛のwhochanmisakiのレビュー・感想・評価

凍てついた愛(2019年製作のドラマ)
4.5
4月25日視聴開始AmazonPrimeにて全22回
秀岳館高校のニュースに引きずられてスクールサスペンスを楽しむつもりで見始めて、あっ、ソノがピノキオのときの少年だとか、スホとスホの担任が昔の教え子たちにそっくりだとか、チョルガン少佐がいる、怖い〜とか、ウンジュのなかの人は膨よかな胸のなんて綺麗な女優なんだろうとか、余裕をもって見ていたところ、4話で一気に緊迫、身体が震えて鳥肌が立って、先へ進めなくなった。クソガキ共とその飼育者たるクズ母親たちに反吐が出そうになるのを堪える。かつて学習塾で中学生をあずかっていたので、SKYキャッスルよりも身近に感じる、当時のわが子に盲目的な母親たちの誰それのことを思い浮かべながら見てしまう。

重すぎて、辛くなって、一気見ができなくなった。7話から皆既月食の夜の出来事が次第に明らかになるのと並行して、母親イナの怒りと執念の行動、父親ムジンと妹スホのそれぞれの戦い方、クソガキ共とその親のドタバタ(敢えてそう呼ぶ)、ジュンソクの葛藤…etc.が描かれる凝った構成の脚本。8話も神回。スホの請願書に教頭が発狂して佐野史郎化。9話、新聞記者始動、ヴィンチェンツォのときのクリーニング屋というかハサミの達人じゃあないか(^O^)v

まだ半分、こちらのレビューを読んでも後半まだまだ山場がありそうで楽しみ。黄金週間はクズ親クソガキ共の世界にどっぷり浸かるぞ。(たぶんわたしの見かたは覆されるんだろうと思いつつ)

14話まで来た。いろいろショッキングなことが続いてオモシロすぎ。密度の濃いサスペンス・ミステリーを堪能中。重くて深刻でサクサクと進めなかった前半とちがって、後半はどんどん次を見たくなる。けど、もったいないので抑えているところ。
ウンジュ、おまえはクソ母じゃ、地獄に堕ちろ!
妹スホ、凛々しくて行動力すごい!惚れた。
夫が弁護士のソンジェ母、もっともらしい顔をして人の道に外れた言動、おまえも地獄に堕ちろ。このクソ女にコップの水をぶっかけた叔母ジュナに拍手喝采、ジュナはイカしてる。
15話、幽霊と呼ばれていたドンヒが叔母ジュナに抱きしめられて、表情が円く和らぎ笑顔になるシーンに落涙、心が洗われた。

ところで、韓国ドラマって酒の飲み方がヤバイ。このドラマでもウンジュがウイスキーをストレートでガブ飲みしたりジュナが焼酎を何本も空けたり。あと気になるのが、あまり理由がないのに意味ありげに物越しに撮るカメラワーク。流行りなのかも知れないけど、窃視みたいでわたしにはちょっと。

16話、暗闇に灯りが見えてきたソノの家族たち、虚飾に綻びが生じかけて焦るジュンソク一家、見事な脚本にすっかり虜になっている。
かわいそうではあるけど、ああ、ダヒもクソ女のひとりだったか・・・。(追記=と思い込んだわたしも加害者。ダヒよ、ごめんなさい)
17話、イナよ、もうウンジュたちを思いやらなくていいよ。勝手に地獄に堕ちていくのを眺めていればいいよ。
理事長のパソコンがわたしのと同じiMac(=^・^=)

嘘が暴かれたウンジュ、橋から飛び込み自殺しようとするも躊躇って中止、ナサケ無や。タイドラマWHO ARE YOUのマインドは立派に入水したというのに。(ミーンが密かに助けたけど)

あの夜の事実を知った妹スホ「殺してやりたい。悪魔よ、人間とは思えない」と、登校中のジュンソクの頭を後ろから石で殴打、エラい!全面支持(^O^)vと思ったらスホの脳内映像だった。我慢したか、ざんねん。

母親ウンジュ、バレなきゃ嘘を通し、バレたら泣きながら詫びる、クソガキ共と同じレベル。

アン・ネサンが登場、短すぎ。もっと見たかった。
最終回に「もう中学生」が登場したかと思った。見た目も喋り方もそっくり。ホ・ジョンドという俳優だった。

終盤は次々と明らかになる真実(上手くミスリードされていた件には驚愕)に快いカタルシスの連続、満足の最終回だった。実際はこういった出来事を経て、変わらないどころかより頑なに自分たちを正当化する醜い人たちもけっこういたなあ。犯した過ちにはそれ相応の報いをと願うわたしには、もっとギャフンという目に遭ってほしい人たちもいたが、「美しい世界」にそぐわないか。
5月2日視聴完了
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