tristana

少女に何が起こったかのtristanaのレビュー・感想・評価

少女に何が起こったか(1985年製作のドラマ)
5.0
知ってか知らずか偶然か?ジャン=マイケル・ビンセントのニューヨークのやつと同名の主題歌、ドラマに乗りきれないうちはこれを聞くために45分心を無にする感じもある。売野雅勇・筒美京平でバンドのビジュアルと歌の雰囲気がどうしても結びつかない、ハッキリ言って前時代的な良い曲。終わったと思わせてまた打ち返す最後のサビ、気持ちいいくらいドラマの内容とは無関係な歌詞(嘘の苦手な〜女は罪だね〜)。そもそもバンド名からなんだかな、あらゆる点でイマイチなところしかない曲、夕陽を見ると自動的にイントロのハーモニカが頭の中で流れるようになる。4話あたりで姿を消した岸田今日子が最終回に当たり前のような顔で戻ってくる嬉しいサプライズ。婿養子としてのストレス、思いつく限りの悪態を家族に吐いて裏口入学でしょっ引かれる長門裕之の「洋子へ」は放送終了から半年後に出版。最終回でついに明かされるベランダの赤いリボン宇津井健の名前が「鈴木です」とか、「日本ピアノコンクール」「札幌病院」とか誰が考えてんの?とは思う。留置所内の月明かりで紙ピアノ練習、さんざんいびられても人を疑うことを知らないキョンキョンは鼻歌まじりにカミソリの刃(男長門裕之・ここぞの大芝居)を購買部で買う9話?予定調和をぶち壊す賀来千香子のフェアプレー精神に思わず涙。音楽大学で異常に多い体育の授業、特待生組の衣装にも毎回期待。意外にも最近のフレッシュな音楽もいける憎いあンちきしょう松村達雄、京大出らしく一流の屁理屈でいつの間にか場を収めているエリート辰巳琢郎が一番すごい。もっと激しく!見てるだけで腱鞘炎なるわ。いつかヴェーラで一挙上映してくれたら行きます!
tristana

tristana