大手ビール会社に対する社長誘拐と企業テロは様々な組織が絡む大きなシステムの中の出来事だったというよくある話。
人はそれこそ十人十色というが組織に入るとそれはそうもいかなくなる。
それが営利企業でも社会正義でも政治でも反社会勢力でも宗教でも…。
組織は人を変えるが、その組織を作るのは人なのだ。
重厚な社会ドラマを作るドラマWではあるが今回の作品は重厚とは言えない出来だった。
キャスティングにも演出にも演技にもコクがないのだ。
旨味がない。
ビール会社の経営陣は明らかにキャストミス。
そしてなんだかいい人の様に描いているのも違和感がある。
社長副社長だけの密談もうわべだけで生々しさのかけらもない。
ラストの前社長から姪っ子への手紙も偽善的であんな手紙で涙してるのは逆に笑ってしまった。
7話という大作ではあるが暇じゃないと見れない。
ま、暇だったからいいけど…。