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レディ・ジョーカーのABBAッキオのレビュー・感想・評価

レディ・ジョーカー(2013年製作のドラマ)
3.8
2013年WOWOW7話ドラマ。「マークスの山」と同じ原作高村薫、監督鈴木浩介、脚本前川洋一の制作陣。原作未読だが、原作の出来がよいのだろう、深みのある内容を重厚にドラマ化していて見応えがある。グリコ森永事件にヒントを得ているのかも知れないが、あまりその点は重要と思わなかった。社会の不公平、不運(ジョーカー)な境遇で出会った男たちが社会への報復を込めて犯罪を企て、企業、警察、マスコミを巻き込んだサスペンスと悲劇を生む。上川の刑事が中心だが、脅迫されるビール会社社長柴田、犯罪者一味の豊原、泉谷、警察の渡辺、津田、記者の山本など特に男優の印象が深い。柴田の社長はあまりにも人格高潔でこうした企業トップはなかなかいないとは思うが、全体として飽きさせない好ドラマだった。
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