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このサイテーな世界の終わり シーズン2のkenshiroのレビュー・感想・評価

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ああ世界って実際こうなってるよね、という共感をいかに喚起するか、という点が作品にとって最も重要な要素だと思う。世界を描写する。現実と虚構、内面と演技という二元論を超えてやってくる世界の感覚を大切にしている作品。いわゆるティーンエイジものだからそういう形を取りやすいことはあるが、描かれているものは「殺人者が抱える罪と罰」「他者を目的化してしまう苦悩」「復讐の先にあるもの」といった一般的なテーマ。

タイトルに反して世界はそう簡単には終わらない。生というものは不思議なもので、人は簡単には死ねないし、簡単には人を殺せない、ただし死ぬときは呆気なく死ぬ。一見矛盾のようでいてそれが人生なのだ。(キリスト教文化圏で作られた作品が日本という悟りの文化で受容されこのように解釈されるのも興味深いが)

真実の愛はない。究極の目的はない。人生に最終話はない。いつか死ぬとしても。そのことに気付いた時ファッキンワールドは終わるのかもしれない。

あとは2人が無表情なのがよい。
やっぱり海外は車が古くてよい。
衣装のセンスも特によかった。
イギリスの田舎の森、カフェ、ホテルなど建物や調度品もよかった。