芝居良かったで賞は、まさしく戸次重幸と千葉雄大。
戸次重幸さん。彼の芝居のジャンルとしては御本人も仰っていたように新しいものを感じました。切ない芝居がこれほどまでに上手いかと。
演出の方が森崎リーダーにシゲさんの演出のポイントを聞いたんじゃないかと疑うほど笑、彼の芝居の魅力が出ていたように思います。コメディー部分では今まで通り、戸次印の大きい舞台芝居もありながら、その他の表情の芝居は本当に繊細で、映像での魅せ方も凄いなと舌を巻きました。
そして、舞台役者のテンポ感が吉田鋼太郎さんと2人きりの芝居で阿吽の呼吸で発揮されていて、流石だなと。
役者人生の中で一番ネットで盛り上がった役なのではないでしょうか。あっぱれ。
千葉雄大さん。ここまで繊細なお芝居をされる方だとは思って無かった。成瀬という人の目に見えづらい心情の変化、目に見える成長を見事に表現してた。
吉田鋼太郎さんは流石の貫禄。
舞台役者としてのテンポ感がドラマのコメディー色に良い味だしてる。シェイクスピアで得たものを上手く調理して、コメディー色を色濃く加えた芝居。参りました。
田中圭さんはしばらくはああいうキャラの役なんだろうか。。彼はもう少し闇をまとったキャラクターのほうが合う気がします。しかし、モノローグに合わせたコミカルな身体全体を使った芝居は彼ならではのものですね。
