Mayo

ザ・モーニングショー シーズン1のMayoのレビュー・感想・評価

4.3
めちゃくちゃ面白かった!
朝のニュース番組の人気司会者がセクハラで訴えられて突然解雇され、残されたもう一人の司会者と番組スタッフがどう番組を立て直し放送し続けるか、その裏側を描いている作品。

セクハラをしたかどうか、セクハラした人を追及するのが目的の作品ではなく、セクハラを容認する職場だったんじゃないのか?というもう一歩深いところを探っていくストーリーなので、ドラマシリーズということもあり、映画「スキャンダル」とはまた違って、登場人物たちの細かい性質がよく見えて来るし、その分さらに考えさせられた。
セクハラで追放された司会者のミッチは、セクハラの当事者なんだけど、職場では信頼される司会者であり、魅力のあるおじさまではある。
セクハラされた側がきちんと断っていたか?と言われるとたしかにokと捉えられても仕方なかったのかもしれない。でも断れない雰囲気、圧力を本人だけでなく職場が作っていたのだという事実。
そのあたりの微妙で曖昧な線引きを映像として突きつけられて、視聴者に考えさせるというすごい作品。

ジェニファー・アニストンがドラマに出ているだけで嬉しいFRIENDSファンの私。
でも、この作品ではリース・ウィザースプーンの演技力ってすごいんだな!と感心した。最近ウザい母親役のイメージが強かったリースだけど、久しぶりに見る破天荒なタイプの女性リポーターの役がハマりまくっていた!不思議なことに独身女性にしか見えないからすごい。

最終回のたたみかけが素晴らしくて、ジェニファー演じるアレックスのスピーチには涙が出た。
色んな立場の色んな性格の人達が、セクハラ問題についてどう捉えているのか、どう苦悩したのか。当事者だけじゃない苦しみ方がものすごく身近だし共感できるし面白い。
シーズン2一体どうなっていくのか楽しみ。
Mayo

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