ねむ

モダン・ラブ ~今日もNYの街角で~のねむのレビュー・感想・評価

4.3
1話のドアマンで早速泣いてこれからどうなるんだよ…(期待
全編こういう感じなら毎晩眠る前にゆっくり観ようかな。
こういう人間同士の心のやり取りを大切にしたい。ドアマンがかっこよすぎて私が好きになりかけた。
コラムを映像化っていいなぁ。エピソードに体温感じる。

2話
世話好きっていうよりは共鳴したのかなぁと思った。
自分と相手の組み合わせはただ1つきりだから、それをとても大きな枠組みで『夫婦』『恋人同士』『元彼、元カノ』『家族』『同僚』みたいに括っているけど
本当はどの組み合わせも同じものなど1つもないんだろうな。

たった1つきりの関係性で、時間の流れもアクシデントも人生も同じものなんかないから、どうやってその1つ1つと向き合ってどんなふうに大切にするのかしないのかを決めていくし、後押しされることもある。

3話
これ女性のバイオリズムも近いもの感じる。自分の心で身体のはずなのに、全くコントロール出来なくなるというか。
これは大袈裟じゃなくて本当に全く。

あの雲間からパーっと光がさして清々しい気分で過ごせる時間って1ヶ月のうち1週間あればいい方かも。それが続くのか点在するのかもその時によって変わる。
それ以外は薄曇りや霧、からの狐の嫁入り(雷雨)、嵐って感じ。

自分の、特にネガティヴに感じてることについて誰かに話すのはとても勇気が必要で、それで離れていかれるのが少し前までは怖かったんだけど
最近はそうすることで離れていくものがわかるし、引き止められないしなって淡々と思う。
その人の中にある私を否定したって仕方ないのだ。それも私だし、でも全てではないし。
『あなたは誰よりも楽しい人、失いたくない』って言葉、光が差す。

追記 アンハサウェイと共演してるのにゲイリー・カーの情報が少なっ!
とっても知的な佇まいで好きだな〜

4話
テニス、卓球、バレーとかネット越しのスポーツとても好きなんだけど、その理由は1番面白いのがラリーだと思ってるからだ。
お互いの実力が拮抗してるととてもエキサイティングなやりとりが延々と続く。
ネットを挟んで相手と自分にとんでもなく集中するのが醍醐味。
ラリーが続かない時は一方的なルールの押し付けや、相手に自分が合わせたり我慢してることが何かあるんだろうな。
そして何より集中してない。そのバランスが悪い。
最初はやはり妻目線で自己中夫に苛々して観てた。
こうやって振り子のように揺れながら、言いたいことを我慢したり吐き出したり、受け止めたり放り出したりしながら付き合っていくものなのかな、夫婦。家族。

自分も相手も思いやれたらいいな。

5話
何かが劇的に始まる瞬間にしか価値がないわけではなくて
あなたならどっちが好き?とか、奇妙な夜に語り合った後の朝とかそういう人生の交錯する様子も中々味わいがあると思う。

自分のカッコ悪いところ先に見つかっちゃうと腹を括れることってあるよな。


6話
これ自己肯定感が最も低い時にやらかすやつな気がする。
安全な男性を求めてしまうんだけど、こちらが安心して心を開くと相手は恋だと思いがちで、それはあのパパが言うように2人が悪いというか、どちらかのせいには出来ない類のものだと思う。
そんな自分も昔、人を傷つけた代償のように歳を重ねるにつれ恋愛対象から外れていくんだろうなぁなんて考えた。
いつか人間同士として好き合っていけたら良いな。

7話
個人的にめっちゃアリの家族の形。
同じような価値観や生活スタイルの人とばかり出会って、働いて、生活してるから、世界はそれがスタンダードなんだと思いがちだけど。
自分の本当の気持ちが掴めてなくて、目の前にいる人に吐き出して投げつけてしまった心があったとしても、見極めていけたらいいな。

自分なんか絶対向いてないと思うことに心奪われてビックリすることがある。
怖気付いてたことがどうしてこのタイミングで近づいてきてくれたのかなって思う。

苛々と歯痒く思いながらもこれ以上素晴らしい贈り物が人生にあるのかと思う出会いがある。
まだ無いなら、これからきっとある。

8話
逆のことをしてみる、という提案がとても良かった。
同じ街の通りをすれ違う人達の数だけ人生があって、それらが知らずに交錯する様子、胸がはちきれそうになった。
そう考えたら自分の生活も随分とスリリングなものだ。
自分も誰かも影響を与え合っていつの間にか生きてる。
生きるってなんで大変なんだろうー!って言いたくなる日もまあまああるけど、こういう幸せをちゃんと思い出してまた進める自分になりたいなと思った。
ねむ

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