つるみん

モダン・ラブ ~今日もNYの街角で~のつるみんのレビュー・感想・評価

5.0
これは深夜1時〜2時頃に毎日1話ずつ鑑賞し、毎日観た直後に感じた事を思い耽って書いたレビューです。


第1話
【No complain】5.0

一緒に成長を見守っていくドアマンの紳士さと優しさ。シングルマザーだから、だけでなく人として、そしてそれが彼の幸せの1つなんだろうなと。

彼女が悩んでいる中で、引き止めて欲しいという気持ちもありつつ相談したLA行き。別れ惜しみないと分かっていつつも「あなたなら大丈夫」という言葉。なんて大人な男性なんだ。でもそれを言ったあとの背中がまた泣ける…。

「私が見てたのは男じゃない。あなたの目です。」

将来、グズミンみたいなお爺さんになりたいな。



第2話
【Second Chance】3.9

恋愛で傷ついた心は恋愛でカバーする事ができるけど、ふとした瞬間に〝やっぱりあの人との、あの瞬間〟ってのがあるのかもな。
人々を再会させるというNYもこれまた不思議な街だよね。やっぱり素敵だな。

元恋人と再会した後に、それぞれが家族の元へ戻り一言目を発するシーンは印象的。男女観の違いもあると思うが、あれは人によるだろうな〜。

ただ若い2人の女性の方は2年前に婚約してて、あれは男性目線で語ると理不尽で自己中だなとはさすがに思ってしまう。離婚するのが難しい日本とは違う感覚ではあるけどもね。

自分の人生一度きり。という言葉は本当にそうだし、やりたい事、思った事を実行するのは大賛成だけど、〝結婚する〟という事は相手も自分の人生の一部になるって訳だから、ラストは😐←こんな顔してた。




第3話
【Silence】4.0

心の病は難しいよね。
自分は人が好きだから、その分寂しさも敏感に感じるし、たくさん周りに人がいるのに1人欠けるだけで穴があく事がある。
それこそ、この主人公のように15.16歳の時に非定型うつ病と診断されたのを覚えてるし、どんどん小さく埋れていくあの感じも分かるな〜。

そういう人に出会った時ってやっぱり難しくて、無理して心を開かせようとするのも逆効果だし、ただ向こうが開くのを待つしかないんだよね。だから、あの上司は凄いな。良い人だ。

自分が暗いトンネルを抜け出せたきっかけはそっと心に閉まっておいてるよ。だから僕はその人を命の恩人だと思ってるし、そういう生き方をしたいと思ったし、誰かの助けになりたいなという人間としての目標ができたんだよね。



第4話
【What good is it for?】3.6

冷め切った夫婦のお話。
さすがにこれは夫婦生活を経験してないと分からないな。ただ奥さんが映画を観終わった後に話してた「子供が独立したら、私たちの人生は終わり?」みたいな台詞は印象に残った。
確かに子供が生まれたら、2人の間の関係は少なくとも変化するだろうし、その子供が旅立った後の20年振りの2人だけの時間は、20年前とは違うだろうし。

共感とかではなく、1つの話としてハッピーエンディングを迎えたのは心地よい。ラスト、ペアルックのテニスウェアを着てテニスするの良いね。とは言ってもあんな高層ビルが立ち並ぶNYの中にああいう施設があるってのが流石だし、憧れだね。



第5話
【Martini Lover】3.7

普通の恋愛というのが何か分からないけれど、出会い方については〝特殊な〟出会い方はあると思う。そういう時は特別だからこそ、運命の人だとか思いがちだよね。

ハプニングを楽観的に取るか、悲観的に取るか。ここの男性からすればデート中のハプニング(しかも良いムードの時に怪我をし、病院送りという失態)で悲観的に捉えがちだが、そうしなかったのは女性のおかげ。彼女の存在が全てハッピーエンディングへと繋がっていった。

2択質問みたいな遊び、あれ楽しいよね。



第6話
【Proud】3.5

なかなか難しい問題だね。
お互いどんな存在を求めるのか、それが一致すれば勿論問題はないけれど、やっぱり直接の口にした方が良いのかな。あとあと傷付き、関係が悪化するのであれば。

このお話の場合はどちらも大人の対応だったから良かったよね。


第7話
【I wanna tell u a story about ur mom】4.2

めちゃくちゃ良い話。
優しさで溢れてたな。相手を受け入れる事、理解する事、子供を育てるという心準備。本当にこのドラマは内面を上手く見せてるなあ。
いろんな家族の形があるし、本人達もこれが普通だとは思っていないけれど、精一杯の愛をその子に注いで、自分たちの人生にも花を咲かせる。

絶対に優しい子に育つよ、あの子は。



最終話
【Run the course】5.0

いくつ歳を重ねても、いろんな経験をしたとしても、大切な人との別れというのは辛くて悲しい。自分は今まで出会ってきた人々みんな好きだから、これから何度悲しめば良いのだろうと思う時がある。できるならば他人の死を知りたくはない。

指輪を渡す前の表情、指輪ケースをキッチンに置いたときの表情。もう素敵だよ。あの緊張した少し硬い表情、演技上手だな〜。

とか本編の内容を語ろうとしたんだけど、これはズルいよ…泣くよこんなの。号泣だよ。


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総評

いや、この8日間、ありがとうと言いたい。1日の終わりが毎日幸せだった。優しさで溢れた1週間だった。

人が好きだから、その分これから裏切られる事も騙される事も多いと思う。けど、それを包んでくれるような、忘れさせてくれるような人たちが自分の周りに居ると思うんだ。世界は思ったよりも残酷で、思ったよりも優しいんだよ。

やっぱり人は人と生きていくんだよ。
つるみん

つるみん