ルーク大佐

フォー・オール・マンカインド シーズン2のルーク大佐のレビュー・感想・評価

4.3
シーズン2は前作のクオリティを超えた。月面は米ソ両国の資源開発戦争の最前線となり、両国の対立は深刻な危機をもたらす。利害が衝突し、ついに恐れた事件が起こってしまった。月面戦争の危機を招いたのだ。

本作は1962年キューバ危機にインスパイアされたストーリーだろう。当時ソ連はアメリカの裏庭ともいえるキューバに核ミサイルを配備する動きを見せた。アメリカがそれを認めるはずがなく、ケネディ大統領がブチギレてミサイル輸送を防ぐために海上封鎖を行った。大国同士の核戦争が現実化した事件であり、まさに一触即発だった。

最終話の緊迫感は凄かった。わが身の命を懸けた勇気ある行動は感動を誘う。愛すべきキャラが途中退場していくのは海外ドラマの常であるとはいえ、あまりにも劇的な流れだ。

こんな脚本を見せられたら前作以上の高ポイントをつけざるを得ない。緊張感のアゲサゲが実にうまい。シーズン3,4も前評判は高いので楽しみでたまらない。
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