こんな世界にしたのは私たちだ。
It's our fault.
マンチェスターのとある一家の視点から、英EU離脱後の近未来を描く超問題作!(中国では放送禁止されたとか…)
「Dr.Who」シリーズや「IT'S A SIN哀しみの天使たち」の脚本家ラッセル・T・デイヴィスがブラックユーモアたっぷりに描く社会風刺ドラマ。
やっぱりラッセル・T・デイヴィスは天才だ!こんなに面白くて刺激的なドラマはなかなかない。フィクションなんだけど「めちゃくちゃあり得そう」な世界観と出来事の連続で冷や汗…。
「ブラックミラー」が好きな人は絶対好きです!
2019年5月にイギリスでスタートしたドラマだから制作されたのはもっと前のはずなのに、今観ると恐ろしいほどに現実とリンクしてる。女性首相の就任、戦争、ロシアとの関係、経済不況、テクノロジーの目覚ましい進化、そして「サル由来のインフルエンザ」まで!ラッセルは予言者なの??
最初は社会風刺を交えながらライオンズ家のゴタゴタを描くただの家族ドラマかと思ったけど、途中からとんでもない方向に進んでいって驚愕。でも家族の物語であることは間違いなくて、そこのバランスが素晴らしい。
シリアスでドキドキハラハラするけど、会話がウィットに富んでてブラックユーモア満載で、めちゃくちゃ面白かった。
ラッセルらしくゲイ問題も上手く取り入れられてた。実際にいまだ同性愛者を犯罪者として扱う国はあるからね…。ダニー辛すぎた。
ベサニーの「トランスヒューマン」が1番非現実的に感じるけど、実際に身体に埋め込んだりしてるトランスヒューマニストって増えてるらしいから、案外1番リアルかも?
エマ・トンプソンはそこまで出てこないのに、存在感が凄すぎてナイスキャストだった。首相とかリーダー役やらせたらピカイチだなぁ。
日本での知名度低いけど、たくさんの人に観てほしいし、観た人と語り合いたい!
2034年に見返したいドラマ。