このレビューはネタバレを含みます
生き別れた弟と再会を果たした兄、川上祐介役の田中圭さん。
弟の唐沢真佐人役を演じたのは中村倫也さん。
この2人の共演は過去数回あるものの、殆ど別のシーンでの共演。
今回のようにガッツリと2人で対峙する姿を見られるというのだから期待しかない。
炎の刑事というだけあって熱い男の村上祐介。
珍しく短髪にした髪によくあう男らしい役柄だ。
すぐ熱くなり、常に脆い。
検事である弟にはポジション的にも叶わずに、殴られて泣きそうになるお兄ちゃん。
可愛そ可愛い。
私の特に好きなシーンは加藤さん(生瀬勝久)とのシーン。
いつも肩に力が入っている祐介が唯一ホッとできるのか、2人のシーンは表情が和らぐ。
刑事としてありえない事をしてしまった加藤さんへの辛く苦しい刑事としての対応。
「あなたは警察をやめるべきです。」
と伝える辛さが痛いほど伝わる。
そして「俺こそ刑事失格です」の表情も観ていて苦しい。
ストーリーとしては見やすく、ギスギスしていそうで、時折見え隠れする弟らしさや、兄らしさ。
祐介を殴った真佐人の
「こないだの報復されるかと思って
あれ本当はすごく痛かったから」
も可愛かった。
最後の子供の頃の回想シーンからの『コンコン』で鳥肌がたった。
これは続編やるよね。
是非ともやって欲しい作品。