なっこ

コーヒープリンス1号店のなっこのレビュー・感想・評価

コーヒープリンス1号店(2007年製作のドラマ)
2.8
恋愛ドラマとしてよく出来てると思う。
きっともっと若い時分なら、私はヒロインに自分を重ねただろう、けれど彼女がハンギョルにどんなに胸を焦がして涙してもちっともピンとこなかった。
なぜかハンソンの気持ちが私には一番よく分かって複雑な気持ちになった。男女4人の四角関係。想い想われ矢印がこんがらがってる。主役二人のピュアな愛に目がいくところが、ひとりの女を長く愛しながらふらっと違う女を見てしまう男の気持ちになぜか共感。それはたぶん私はこのズルい女であるユジュが一番身近で正直な女であるように思えたからかもしれない。

誰かの心の中に自分以外が存在することを許せない。その人をよく知っているからこそ、少しでもその誰かの存在が大きくなっていけば自分を脅かすに違いないと怖くなる。自分の裏切りは棚に上げて予想もしなかった相手の心の隙間に気が付いて、自分はちっとも自信を持ったひとりの女ではなかったことに気がつかされる。その葛藤。男は男で、その揺れに戸惑う。けれど長く愛し合う男女ならこういう均衡の崩れは必ず経験するもの。ハンソンは一歩引いて、彼女を待つ。褪せたように見える愛にどんな未来の色を重ねていくのか、とても大人な展開だなと、こちらの方ばかり気になってしまった。

コーヒー店の仲間もなんだかんだでふたりを応援していて、紅一点のヒロインの味方でもあり良い同僚たちだな〜と癒される。それぞれ抱えてる問題もあるし、たまに聞こえてくる日本語もそのまま意味わかるし、不思議な感じがした。男装の話題でオスカルが出てくるのは意外。韓国ドラマではたまに少女漫画の話になるときがある、そんな時は意外と女の子たちのカルチャーは似たようなもので育ってきたのかな、と親近感がわいてくる。