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風の絵師のbowzZのネタバレレビュー・内容・結末

風の絵師(2008年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

結構前の作品だけど、ムン・グニョンの男装の女性役が光る一作、本当の青少年に見える。このジャケは女装だけど、ほとんど全編男装で、話し方や仕草までかなり意識したのがわかる。この人も大した演技力だな。

キム・ホンド(檀園)とシン・ユンボク(蕙園)の師弟の絵師は実在の人物らしいね。18世紀の中後期、その頃ではまだ写真もなく、画家の絵は王朝でも何かと重宝したはず。図画署という正式な部署があったのはこれ観て知ったが。
ドラマに登場した複数の絵も、実際にこの二人がそれぞれ描いている作品のようだ。しかしシン・ユンボクが本当に男装の女性だったのかは怪しい。
シン・ユンボクは葛飾北斎とは2歳違いぐらいのようだ。キム・ホンドは大体その15歳くらい年上、いずれにせよ同時代人。まあ王朝時代の朝鮮と徳川時代の日本では、絵師同士が逢う機会もなかったろうけど。

ストーリーは割と韓流復讐モノの典型だな。でもその復讐で得られるカタルシスが、師弟関係のラストの方にも注力を持っていかれて減ったような気もするけど。

それで余談だが、セウォル号沈没事故で犠牲になった高校生たちは、安山市檀園区の檀園高校の生徒たちだった。安山は雅号檀園=キム・ホンドの出身地でたぶんその由来なのだろう。檀園も嘆いているなたぶん。
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