このレビューはネタバレを含みます
なぜこの作品が世論で評価されてるのにも関わらず、見終わった今、心にぐっとくるようなものを感じないのか。
僕と同じ感情に困惑している人もいるはずです。
たしかに緻密で入り組んだ脚本、徐々に伏線回収をしていくカタルシスな展開のドラマではあると思った。
しかし出てくるキャラの多くが重要人物なのにも関わらず、そのキャラそれぞれに動機や感情の描写が少なく、原因と結果だけで話が進められていく。 これでは、特定のキャラに感情移入することはできない。
ヨナス達がいくら自分の目的を達成しようと奮闘していても、赤の他人の人生を見ているだけで胸が熱くなるような想いが湧いてこない。
s2までは良かったがs3でこれまで絶対に覆すことのできなかった運命にパターンが存在していることで、それまでに積み上げてきた世界観が崩れた気がしたし、2つの世界は、実は現実世界が割れてしまったという、伏線もない突拍子な真実(見落としているだけかもしれない)に少し不満を感じ、見る気が失せてしまった。
傑作と謳われてる作品だけに、のめりこめなかったのは残念です。