ビンジウォッチングした。
輪廻や並行世界、過去や未来、パラドックス。好きなテーマの作品。
これを思い付く事はもちろん凄いけど、広げに広げたこの物語を1つの点に終着させる事が出来るのが凄い。
この着想を文字に書き起こして脚本化出来るのが凄いしその文字を映像化出来た事も凄い。
幼少から老年期までの同一人物のキャスティングも絶妙。話を深く理解するために相関図などを見ながら鑑賞はしたけど誰が誰の幼少期で老年期なのかパッと見でわかるのは凄い。
オープニングやサントラまで秀逸。
ボーッと観てたらあっという間に置いてけぼりになるし通しでずっと暗い雰囲気だからサクッと観れるものではない。パズルのピースが徐々にハマっていく感覚は面白かったけどそのパズル自体も裏返しにして絵を見ずに形だけで完成させるような難解さで、最後に表に戻して完成したパズルの絵を見る感じ。
この作品を2時間ちょっとの映画1本で無理やり描くでもなく、間延びさせるためにだらだらと長いシーズンで描くでもなく、きっぱりとこの形で終わらせてくれた事に感謝。
観終わった後の余韻はまるで
とても長い映画を観終えたような、もとい とても大きくて分厚いハードカバーの本を読み終えた時のような感覚だった。
