ドンキーホーグ

ダーク シーズン3のドンキーホーグのネタバレレビュー・内容・結末

ダーク シーズン3(2020年製作のドラマ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

家系図、因果の蛇。
TENETやプリデスティネーションやバックトゥザフューチャーやシュタインズゲートを見ている人にとっては、意外とすんなり飲み込めたのではなかろうか。
因果の連鎖におけるある一点に分岐点を設け、そこに脱出路を設定する、という脚本なのだが、個人的には最後の方の展開は少しファンタジーすぎた。
TENETのように完全に定まった世界の中で終わりなき円環を描くようなリアリティあるエンドを期待したが、きれいに収めるにはそれも無理か。
3シーズンというスパンで、過去・現在・未来が同時に存在しているという時間における永遠主義を肌に染みて感じられたので良かった。
我々の脳は常に現在主義だが、科学は行き先としての過去や未来を否定しないのだから。

結局、タンハウスの一人勝ちだったのだろうか?悲劇に辿り着くとしても∞が生み出した人間は生きていた、喜びもあっただろう。それを消してしまうことに、マルタが同意するのはなぜだろう。


すべてを差し置いても、pioneersが流れたシーンが、ドラマ歴史史上最高のシーンと言ってもいい。極めてアイコニックだ。