ESR

ダーク シーズン1のESRのレビュー・感想・評価

ダーク シーズン1(2017年製作のドラマ)
5.0
田舎町が舞台、子供の失踪と超常現象を発端として、という設定はストレンジャーシングスと似ているものの、キャッチーなBGMもテンポのいい会話劇もなく、暗く鬱々とした映像で、4つの家の3世代に渡る物語を淡々と進行していく。そのため、序盤は中々入り込めなかったが、その質の高さは一目でわかった。
3話・5話が転換点となり、そこからはのめり込むように一気に見終えてしまった。

作中の「過去が未来に影響するだけでなく、未来も過去に影響を与える。すべてが相互に依存する」というセリフにもあるように、時間を概念や哲学的な方向からアプローチし、どこが始点でどこが終点なのか(所謂鶏が先か卵が先か)わからないループの中に視聴者をも引きずり込む。

3つの時間軸を扱うが、文字による説明がなくても、何年のどこなのかしっかり提示してくれる丁寧な画作りと、複雑に絡み合う登場人物を動かしながら、血縁や因果によって、ある地点に収束していってしまうという描き方は見事で、このレベルで練られた脚本のミステリーSFドラマが存在していたことに驚く。(それを2年間も知らずにいた自分にも!)