ねまる

トップナイフ ―天才脳外科医の条件―のねまるのレビュー・感想・評価

3.6
脚本:林宏司
出演:天海祐希、椎名桔平、三浦友和
ジャンル:医療もの
ってだけで、面白さへのハードルが馬鹿みたいに上がってしまったことは事実。

林さんの"仕事"をテーマにした脚本は骨太で重厚感があって、いつも楽しませて頂いている。

だからこそ、なぜこのキャストで何か物足りないんだろうという感覚だったんだよね。

ところどころものすごく良いシーンや台詞があってギブアップする感じではないのだけど。

中でも好きだったのは、6話。
「天才」と「凡人」のお話。
天才というのは幻ではなく、本当に存在してしまうもの。努力では決して超えられない何かがある。

永山絢斗演じる西郡先生は、自分は天才だと信じたかったけれど(医者というのはそういうものなのかもしれない。医学部に入る時点で天才だと思われそうだから)、
自分には才能がないことを、自分で認める回。

実は、主人公も天才ではない。
天才なのは椎名桔平だけ。
天海祐希のように、かっこよく見える女性が演じているからこそ、この人も才能でなくても、努力してこの地位を掴んでいるんだと、少し勇気が湧いてくる。

一方で切ないのは、
自分の母親の人生において、自分は不要だと悟る子供。
そこでいう「さよなら」ほど切ないものはあるのだろうか。
子供は、自分も自分の人生背負って生きなきゃ、って思えるものなのか…

自分の人生はあなただと、押し付けられるのも不幸だと思うけど、
仕事と家庭との両立が、どちらかを諦めなければならないものではなくあってほしいと願ってしまうのは私だけかな。