タイムスリップ系は構成するのがすごく難しいお話だと思うけど、それに負けない人々の温かさが光った作品でした。
衝撃的な事件から始まりますが、「人を信じる」とはどういうことなのか、揺らいでしまいそうな正義を掲げて気を確かに真犯人を追いかけ続ける主人公たちになんとも胸が痛みました。
愛と憎しみは紙一重だと思います。何かがプツンと切れたら、簡単に切り替わってしまいそうな。
そんな物語の核心や、「テセウスの船」というタイトルに込められた意味を観た人それぞれが考えられるようになっている作品だと思います。
ただ、佐野家の温かさには誰にも勝てないですね。素敵でした。