てみん

麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~のてみんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まず、日本の担当者は同じ作品を観たとは思えないですね、あれで『お子さま向けのラブコメね!』と思って見始めたらとんでもないです

切なすぎてやるせなくて、
見終わった後にぼーっとしてしまいます

愛されず育ったワンソは愛し方も愛され方も知りません
それがあんな悲劇的なラストを迎えてしまうなんて…
そんなワンソが最後の最後、自分の娘と気づいたところで、相手を固執する愛し方から尊重する愛し方へと変化した姿を見られたのは救いでした
同じ母の子でもたくさんの愛情を受けたジョンと対比させたのは、すばらしい展開だと思いました

そんなジョンも切ないです
登場人物、全員切ないです

最愛の人を失い、ジモンやペガら大切な人が側から離れていっても
王という立場を守り信念を貫く光宗
権力は人を孤独にし、人を狂わせるゆえに、誰も幸せになれないラストは必然ですね
信念など捨てて、ヘスと地方でのんびり暮らせば良かったのにな…

ストーリーはさておき、
ワンソのヘスに対する変化、鋭い眼光から優しい笑み、挑発的な言葉からおちゃめな冗談をいう変化を見事に表現するイジュンギさんがすばらしかったです
好きなシーンはたくさんありますが
特に王から「ヘスを支持する者も容赦しない」と御触れが出ている中、ひとり雨の中抵抗するヘスをマントで守るシーンです
かっこよすぎます
あの瞬間にウクの敗北は決まりました

他にも美しく胸ときめくシーンはありますが
“史上最高のイケメン 王宮ロマンティックラブコメディ”というキャッチコピーは
私からは想像つきません…
てみん

てみん