ちどりん

ミセン-未生-のちどりんのレビュー・感想・評価

ミセン-未生-(2014年製作のドラマ)
4.0
先に日本版の『HOPE』を見ていたのでだいたい内容は知っていた。
日本版はジャニーズ中島くんの奮闘記のように仕上がっていてポップな子供っぽいドラマだったが、こちらはシリアスな働く大人のドラマで日曜劇場で見るような成長や達成感があり同じあらすじを扱っていてもまったく別もので面白い。
エンディングも韓国演歌風(よくわからないが)で中年男のような泥臭さを醸し出している。

日本版よりクールが長いということもあるが、主人公が黙りこくったり悩みこんでいる時間が長く、イラっとさせられ少々間延びも感じられた。
だが、主人公だけでなく会社に勤める人間の苦悩や人間臭さが実に細かく描かれている。
また日本版ではあまり活かせられなかった主人公の囲碁で培った手法なども良い感じで盛り込まれている。
イム・シワンの演じてきた頼りなさをカバーするかのような仕上がりでその機敏な変貌ぶりも面白い。

韓国の人たちはすぐ声を荒げるので度々驚かされるが(夜中に小さな音で見ていると特に)、オ次長のリゲインのような働きマンの演技やメイクが素晴らしく、中間管理職の大変さが更に増していた。

各キャラクターもハマっていてとても良い。

韓国と日本の学歴社会や会社事情は多少異なるが、社会に出ると理不尽なことは山ほどある。
年齢を重ねることで耐性力もつくが、やはりどんな時でも周囲の環境に恵まれているかそうでないかによってモチベーションも変わってくるだろう。
どんな人と出会うか!ドラマ内でも言っていた言葉が印象的である。

そんなことを考えさせられる見応えあるドラマである。