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射鵰英雄伝 レジェンド・オブ・ヒーローのMMMMerのネタバレレビュー・内容・結末

2.7

このレビューはネタバレを含みます

自分の中では3点が合格点ですがこの話は若干3点に欠ける…イメージです。

全体に重たいことが多い中国ドラマにしては序盤から興味深い展開になっていくことや、興味深くも清々しいキャラクターが沢山出てくるところなどが魅力ですが、物語の一番の推進力は序盤に出てくる悪役、郭靖の成長と楊康のキャラクターかなと思います。

この金庸という作家さんの作品のドラマ化版は何回か見ていていっつも鉄腕アトムを見ているみたいな「1万馬力スゲーと思ったら10万馬力が出てきた。と思ったら100万馬力が」的な「何でもあり」感を抱くし、ちょっとした突っ込みどころ・・・岩を掌から出る謎の力で割ったりするのに、岩に押しつぶされた時は何日もどかせないで困るとか・・・そこは飛ばないのかい!とか・・・あるのですが、この作品はそういう超人的な部分も割とある一定のリアルさをもって描かれていました。

というわけで楽しめたのですが、若干自分的に満足に至らなかったのは
1.主人公が全然仇討ちをしない。出会った時くらいしか仇討ちしようとしない。他は全然運命に翻弄され続けてるというか、ヒロインにお尻を叩かれてあれこれしてるだけ。ずっと変な髪型・髪色なのも正直気になる。
まっすぐな性格はすがすがしくもあるが、師匠よりもヒロインを優先する姿は中国的というか、何か「お前の人生の優先順位はそれ?」って気持ちになってしまう。さらに仇討ちもドサクサまぎれで、結局お前にとって仇討ちは何だったんだ気分になる。
2.ヒロインの黄蓉が活躍しすぎる。結局主人公はぼんくらで、ヒロインのおかげで技を身に着け・・・とか言う展開で、話をずっと引っ張っていた郭靖と楊康の問題までこの子だけで解決する。この子がどんなピンチになっても「絶対死なないキャラ」フラグが出まくってるので全然心配できない。
3.モンゴルのくだりがつまらない。モンゴルのくだりは早送りしてました。絵が面白くない。戦のシーンがちゃちい。なので後半のモンゴルのくだりは早送りでした。
4.戦のシーンはしょぼいのだが、アクションシーンは力を入れているみたいで長い。結果だけ知りたい戦いもあるので割と飛ばしました。撮るの大変だったんだろうなとは思うけど、別にいいかな的な。

というわけで、まあまあそこそこ見れなくはないけど、ご都合主義な展開で特に心に残る作品というわけでもない・・・というのが感想です。
仮にも史実に則ってる話の方がやっぱり面白いかなーという気持ちになりました。
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