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きのう何食べた?お正月スペシャルのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.8
 第1章は、3月のとある金曜日の夜が舞台。筧史朗(西島秀俊)と矢吹 賢二(内野聖陽)は小日向大策(山本耕史)に、芸能人御用達の超高級焼肉店へ呼び出される。そこには井上 航(磯村勇斗)の姿も。あまりの場違いな空気にうろたえる2人の前に、なんと史朗が長年憧れ続けた女優・三谷まみ(宮沢りえ)が現れる。まみのマネージャーの離婚問題の弁護を史朗が担当したお礼だというが、カッコつけながらも、“脳内幸せ物質”が溢れ出てしまっている史朗。そんな様子を見てムッとした賢二は、自分が史朗の彼氏であることをまみに言い放つ。実はこのあと史朗の誕生日サプライズを賢二は考えていて……。そんな中、史朗のもとに久栄(梶芽衣子)から連絡が入る。悟朗(田山涼成)の通院費を工面してほしいというお願いだった。中村屋で会った富永佳代子(田中美佐子)に、史朗は親の老後資金への不安を吐露する。20年前、久栄はあることにお金を使いこんでしまい、貯金はほぼ0の状態なのだ。だが史朗はそれを自分のせいだと思っていて……。そんな心配を抱えながら、史朗は久栄が送ってくれたどんこを使って夕飯を作り出す。
第2章の舞台は、4月下旬のとある土曜日の夜。史朗と賢二の家で、小日向は憔悴しきっていた。つい数時間前のこと。急な仕事を断れず、航との約束をキャンセルして潮干狩りへ行った小日向は、大量のアサリを抱えて帰宅した。もともと機嫌が悪かった航は、そのアサリを見るなり号泣。「アサリが苦手だ」と泣き叫び、「なんの仕返しだ」とヘソを曲げてしまう。仕方なく史朗たちの家にアサリを持ちこんだというわけだ。いつもの騒ぎかと思いきや、この日の小日向はなぜか深刻な顔つきで……。デイトレーダーの航は、自宅で仕事をしている。この日のトレードを終えた航は、冷蔵庫で食べ物を探すが、気分に合ったものが見つからなかった。そんな中、冷凍庫で史朗が小日向に持たせたアサリのパックを発見する。何かを思いついた航が、珍しく料理をしようと外へ出ると、買い物中の賢二と遭遇。意外な共通点で意気投合する。
第3章の舞台は、5月中旬のとある深夜。忙しい史朗に代わり料理や家事をしていた賢二だったが、レシートを計算すると1週間で予想以上に浪費したことが発覚し頭を抱える。史朗に怒られるのを恐れ、隠ぺいしようとするが、さすがに買い物を工夫しなければと反省した賢二は、倹約方法のリサーチを始める。すると三宅レイコ(奥貫薫)から、近所のスーパーのチラシが全部見られるという、チラシアプリに登録するといいとのアドバイスが。その甲斐もあって、賢二は次第に予算が抑えられるようになっていく。しかし多忙を極める史朗とのすれ違い生活は、早くも3週間が経過していた。ひとりの食卓、食べてもらえない夕食の食器。やがて賢二は寂しさで押しつぶされそうになる。
「きのう何食べた?」のスペシャルドラマ。
親の老後資金を史郎が心配したり、ジルベールのわがままに史郎さんと賢二が巻き込まれたり、多忙な史郎に代わって賢二が会計と料理をやりくりして史郎の苦労が分かり史郎の愛情を再確認したり、様々な紆余曲折を乗り越えてお互いの愛を重ねていく史郎と賢二の関係は、よりラブラブ度がパワーアップしている。
肉豆腐とかやくご飯やキムチチゲやハヤシライスをアレンジしたオムライスと美味しい料理も良い。
史郎と賢二の信頼し合う安定感ある関係、わがままをぶつけるジルベールと愛のために全面的に受け止める小日向の関係、ラブストーリーとしても深みが増している。
シーズン2かスペシャルドラマが、待ち遠しいスペシャルドラマ。
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