真田ピロシキ

ゆるキャン△の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

ゆるキャン△(2020年製作のドラマ)
3.5
第一話でなでしこが食べたカップラーメンのようで気軽に味わえてなかなか美味しいドラマだった。高級志向の海外ドラマは胃がもたれて常食には適さない。こういうのを楽しめるのは悪い事ではない。ゆるキャンならぬゆるドラを楽しむ姿勢が許されたって良い。

本来はなでしこが主人公らしいがこのドラマではリンにされているのは彼女が元々はソロキャンパーな事と関係しているように思う。テレ東系の深夜ドラマと言えばやはり『孤独のグルメ』が思い浮かぶが、おじさん以上に群れそうな女子高生が誰にも邪魔されずに一人好きな事を満喫していて、なでしこと知り合ってからは人とキャンプする楽しさを覚えるがソロキャンパーの精神は基本的に変わっておらず、周りの野外活動サークルを始めとした人達もそのスタンスを尊重して無理に勧誘したりはしないその距離感が同調圧力文化に抗ってて良い。野クルはあと一人で部に昇格出来るので喉から手が出るほど欲しいのに、幽霊部員でも良いからみたいな提案すら考えないのは人を数ではなく人として見れていて大垣には案外リーダーの素質を感じる。S2以降ではリンと斎藤が野クルに入るのかもしれないがこれなら自然に入る形が描けそうに思えて期待が高まる。

見てるとキャンプやってみたいなあと思わされる魅力を伝えられてるので良いドラマだと思うし、地方舞台なのも積極的に評価したくなるポイント。S2まで見たらアニメも見てみたいですね。