いろいろと恋愛観をこじらせた人たちのオムニバス的ドラマ。
だいぶぶっとんだあらすじだったのでキワモノかと警戒したが、ギリギリ下品にならないようにポップにまとめていて、ライトに見られる。
これは演出だけではなく、キャスティングの勝利だと思う。有名無名に拘らず、それぞれのキャラにマッチした役者が活き活きと役を演じている。
こじらせた人たちではあるが、どのキャラにも大なり小なり共感できるし、ぶっとんでいるようで実は誰しもの心の中にあるキャラクターなのではないかと感じた。
人それぞれ方向性は違うものの、世の中のみんながちゃんとしようと思ってもできない、人間のサガみたいな部分を見事に切り取っている。だから親しみが湧く。
内田理央は顔のパーツが大きいので、感情の動きがディフォルメされてよく伝わる。
際どい役所もさらりとやってのけるのはさすがプロ。
ゆうたろうの女装も見所。
思わず二度見した。
