なっこ

となりのマサラのなっこのレビュー・感想・評価

となりのマサラ(2020年製作のドラマ)
3.1
あらすじ(福岡NHK HPより)

生きるってスパイシー!

沢木達也(佐藤寛太)は駆け出しのカメラマン。父・英雄(光石研)の病気をきっかけに地元福岡に戻ってきたが、追い返される。
いらだつ達也はネパール人の若者たちに絡まれ、あわや一触即発。間一髪で祐一(野間口徹)と由依(大原梓)に助けられる。2人は地域のネパール人との架け橋役で、達也もそのコミュニティに巻き込まれていく。
なぜか達也を気に入る留学生・ジャナク、シャイでコワモテなボス・ガネス、ゴッドマザー的存在の在日コリアン・志乃、そして皆が行方を捜す失踪者・サパナ。
たくさんの刺激的な出会いが達也の世界を広げる一方で、日本で外国人とともに暮らす難しさに直面していく。

(感想)

嘘が少ない。
九州男児親子の会話ってあんな感じだよね、って、早口でぶっきらぼうで、投げやり。言いっぱなし。次のコミュニケーションを拒んでいる。それが良いところなんて、口が裂けても言わないけれど、それが現実で、光石さんと主人公のナチュラルな博多弁はリアルだなあって感心した。

女優さんとしてキャリアの長い梶芽衣子さんの出演も嬉しく見た。

コンビニやスーパーで外国人が働く姿を目にすることが増えた。それでもすぐそこにいる異文化の人への理解はまだ進んでいない。すぐそこに住んでいるのに。その現実を主人公ともうひとり、ヒロインの視点で考えていくドラマ。短時間だけどよくまとまっていた、特に海辺のラストシーンが秀逸。

吐き捨てるように不満や不安を口にする人がいる。それはけして強い方に向かって、ではない。常に言い返せない、立場の弱い人に向けられる。彼らに解決出来ない、反論できないとと知りながら正論を感情的にぶつけること、それはもはや暴力と同じ。そういう関係性を環境を、どう変えていったら良いのだろう。簡単に答えは出ない。けれど、これは自分の内側にもある、これは私には関係のないことだと、蓋をしてしまっている事がらだったと、気がつかされた。それが世間的にも正論で正しくて感情的になって良いことであれば、弱い方を叩き続ける。叩かれてもぐっとこらえて耐え忍ぶ人の心を考えない。私たちの美徳は何処へ行ってしまったのだろう。そうすることでどんな世界を作ろうというのか。どんなに小さな一歩でも、となりにいるいる人、その人の心に近づけるように興味を持ってみたい。その営業スマイルに隠されたstoryを慮れる人でいられるように。