あお

となりのマサラのあおのレビュー・感想・評価

となりのマサラ(2020年製作のドラマ)
4.2
東京ドラマアウォード2020 ローカルドラマ賞ってことで観てみた。制作はNHK福岡。タイトルと「生きるって、スパイシー!」という謎にポップなキャッチw から勝手にコメディかと思ってたら、在日外国人をテーマにしたドキュメンタリー様ドラマだった。だからこそタイトルの付け方がいいなと思った(キャッチは…うーんw)。

ユイのタツヤの巻き込み方はちょっと強引だったけど、主演の佐藤寛太さん演じる長いものに巻かれる、流される、孤独で無表情な若者像がリアル。そんなタツヤに少しずつ笑顔や言葉が増えていく過程に心が温まった。自信や意欲は何がきっかけで湧いてくるかわからないもんだな。70分という短めの尺で1人の青年の成長を見られて満足。ユイが再会した場面で写真を撮るところが最高すぎて泣いた。彼がカメラマンという設定がものすごく活かされた脚本だった。

出演してるネパール人はもしかして俳優さんじゃなくて本物(一般の方々)かな?→メインの2人はわからないけど、少なくともエキストラは福岡在住のネパール人の方々のよう。
脇に野間口さんがいるだけで安心する。

在日外国人がこれからさらに増えて、この街みたいな場所がもっと増えるんだろうか。彼らは私たち日本人が忘れかけている人情や相互理解、家族愛、地域コミュニティの大切さを思い出させてくれる存在なのかもしれない。

終わり方…。このあとの台本は視聴者にまかされたってことか。
あお

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