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屋根部屋のプリンスのesuranのレビュー・感想・評価

屋根部屋のプリンス(2012年製作のドラマ)
4.2
この時代の韓流ドラマを勝手ながら「暗黒期」と呼んでいるん。映像のセット感とか演出とかがまだまだ未熟な時期で、ちょうど「第1次ブーム」と「今」の間ぐらいの作品を指す。その「暗黒期」においてラブコメの傑作との呼び声も高いこちらの作品。

うん百年前からタイムスリップして現代にやってきた世子とその家来たち。。。
良作でした。

「暗黒期」だけあって演出が古い。ばーさんがびっくりして倒れたりするシーンは笑いなしでは見られない。大げさ。そんな馬鹿な!?の連続。たとえるなら視聴者には丸わかりのでっかい落とし穴に登場人物はまんまと落ちに行く。それを「あーダメだって危ない危ない!」と言って目を覆ったりしながらも見守るような作品。笑いあり涙あり常にドタバタありでバランスがとてもよろしい。

主演の男女がよいのは言わずもがな。チェ・ウシクがこれでブレイクしたといわれるが、存在感はんぱねぇっす。

それよりなにより特筆すべきなのはヒールがヒールに徹している点。これがすごいんだ。すごすぎる。暗黒期。日本の昼ドラかってぐらい、悪役が悪役で、しつこくてしつこくて、笑えてくる。わっかりやすい悪役の二人の「わざとらしい二度見」などなどが、この作品の古い演出を際立たせてくれた。ほんと、むかついたし、軽いむかつきも積もり積もると胸糞悪くなってくるものです。二人の演技には、拍手を送りたい。まじ、むかついた。笑

OSTがバカ売れしたって噂で聞いたけど、あのバラードが随所に流れるんだけど、後半なんかはもうあのバラードのインサート待ちな体になっちゃってたから不思議。あの歌はいいですね。韓ドラOSTのマイトップ10にランクインしてもいい名曲でした。

タイムスリップ系好きでなので、
見てよかったです。ラブコメですが。
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