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主君の太陽のmittosanのネタバレレビュー・内容・結末

主君の太陽(2013年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

2013年作品。この感動ドラマについては、実はDVDを買っているが(当時はもう勢いで。これほどの名作は何度だって観ると思い、なぜブルーレイではなくDVDなのかと怒りながら買った)、今般、Netflixでは画質がいいのである! いわゆるリマスターというやつだろうか。当時、すでに観たという人も今回はぜひとも再鑑賞をお勧めする。

幽霊が見えるだけでなく、会話もできるコン・ヒョジン演じるテ・ゴンシル。
幽霊が怖くて眠ることもままならない彼女の前からその幽霊を消すことができるソ・ジソブ演じるショッピングモール社長チュ・ジュンウォン。
この二人の韓国ラブコメドラマ。毎回、苦しんでいる幽霊たちの悩みを解決して天に昇らせる一方で、高校生のころに誘拐事件に遭い文字が読めなくなった社長チュ・ジュンウォンの事件の真相解明と、二人の恋愛物語が全体の軸となる。

物語の序盤、ツンデレの極みであるチュ・ジュンウォンのもとに、ショッピングモール前の道路で大規模な交通事故があり、会議が遅れるとの連絡が入る。視聴者はこの時点では次の展開を待つばかりだろう。事実、次の場面は事故現場。そこに、帰宅途中のテ・ゴンシルがいる。多くのケガ人が救急搬送されている。当然、多くの死者も。悲惨な事故現場に、多くの傷だらけの幽霊が溢れている。恐怖で立ちすくむテ・ゴンシル。
視聴者は『ああ、そうだった。テ・ゴンシルは幽霊が見えるのだった』と気づくのだ。そこに、チュ・ジュンウォンが現れ、彼女を抱きしめた時、恐怖は一瞬で消え去る。その瞬間、流れ出す音楽を聴きながら、視聴者は涙を流すのである。一つ上を行く優しさ、人の気持ちを慮ることの本当を意味を知るのだ。そこからは、もうこのドラマから目を離すことができなくなる。

このドラマはサービス精神も旺盛だ。通常なら16話で完結していまうのが普通のドラマだが、これは17話。ハッピーエンドのハッピーを徹底してくれる。登場するくっつきそうなカップルはしっかりとその二人らしくくっつかせてやり、夫婦ならその夫婦の絆をさらに深めさせてくれる。主人公の二人も最後まで見事なまでのイチャイチャぶりで、あれは多分、アドリブもかなり混ざっているのではないだろうか。もう見事である。

永久保存すべき名作である。必見!
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