なっこ

逃げるは恥だが役に立つのなっこのレビュー・感想・評価

逃げるは恥だが役に立つ(2016年製作のドラマ)
3.2
リアルタイムの頃は完全ノーマークで終了後に友人に見て欲しいと言われて、書店でシナリオブックを見かけて、ドラマのシナリオを初めて読了した作品。
運良く2017→2018年末年始再放送を録画して鑑賞。面白かったです。

女性の家事労働や貧困問題、就職難、非正規雇用、リストラ、転職などなど、切り取ろうと思えばいくらでも現実社会の問題が見て取れる割にはさらっとコミカルに流れて何より主役ふたりの恋模様がこそばゆくて可愛くて好印象。
恋ダンスも可愛かった。

けれど、どちらかといえばガッキーよりもゆりちゃんに感情移入してしまう。素敵なセリフがいっぱいあった。

「私たちのまわりには呪いがいっぱいあるの」
その呪いから自由になるための武器としての美しさ。

女たちにかけられた数々の呪いってなんだろう。まるで生まれたその日に祝福の代わりにかけられた眠り姫の呪いのようだ。現代の糸巻きの針はなんだろう。

ゆりちゃんは、かっこいい。

選ばなかったライフコースに未練があってもちゃんと前を向いている。こういう生き方だってあるんだと、ちゃんと示してくれた。これが呪いを解く鍵になっていくはず。自分らしく自然に、未来を信じて生きる。明るく。言葉にしてしまえばなんてことなく響くけど、実行するのはしんどい。だってきっとそうしないと、自ら呪いに突っ込んでいってしまう、それくらい現実は厳しい。“普通”のライフコースから外れてしまえば、“自分らしく”は、それほど難しい。

そういう意味で、とても素敵なドラマだった。ゆりちゃんがいてくれて良かった。私の人生にも。