ホワイトストーン

サイコパスダイアリーのホワイトストーンのレビュー・感想・評価

サイコパスダイアリー(2019年製作のドラマ)
3.7
もしかしたら一種の自己防衛かもしれない。記憶喪失とは。
ダメな自分が嫌すぎて、ついつい現実逃避をしてしまう。このドラマの主人公も頼み事とかを断れず、お人好しすぎて周りからはカモと言われる始末。
それは自分に自信の無い人にとってはあるあるだと思う。
"記憶喪失"というドラマのジャンルとしてこすりたおされているが、このドラマの面白いとこはちょっとした手違いで赤い手帳を自分の持ち物だと勘違い。その中身が、今まで沢山の人を殺してきたという記録を克明に書き記した殺人記録だった。その手帳を自分の物だと勘違いし、自分は何人も殺してきたサイコパスだと勘違いするという、今まであまり無かった形のドラマだと思った。
本気で自分はサイコパスなのだと勘違いし、様々な人を恐れさせる。その様はとても面白いし、ドラマ自体がコメディなので笑えるが、個人的には主人公のその様もなんか泣けてくるというか、切なさを感じた。
もともとお人好しで周りからはカモだと言われ、後輩からも舐められていた本当の自分。そんな自分に嫌気がさし、ついに自殺まで考えていた主人公。そんな矢先に交通事故に遭い、自分はサイコパスなのだと思い込む。しかし、本当の自分に嫌気が差していた主人公は、本当の自分とは全く違うサイコパスにもしかしたら潜在的に羨ましく感じていたのかもしれない。そういう目線でみると、この作品はただのコメディじゃないかもしれない。
コメディだけど、割といろいろと考えさせられた作品だった。
ジム・キャリーに通ずる割と質の高いコメディだった。