ボチ

メシアのボチのネタバレレビュー・内容・結末

メシア(2020年製作のドラマ)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

混迷の中東、戦禍の最中突然現れた神の使いを名乗る謎の男「アル•マスィーフ」、彼は本当の救世主メシアなのかそれとも世界を欺く詐欺師か? その真偽を主題とした宗教サスペンスドラマ。

救いを求める多くの人々、その存在を疎ましく思う人達、中東情勢を気に掛けるために捜査に乗り出すCIA捜査官と、様々な立場の人間が巻き込まれそれぞれのドラマが丁寧に描かれていて見応え充分だった。

情報化社会の現代、アル•マスィーフの出生や家族、その過去はすぐに判明してしまう。
各地で奇跡を起こし、多くの人々がそれを目撃するも「精神科通院履歴あり」「奇術師」と限りなくクロに近い状況で物語は続いていくが、シーズン1最終話にはマスィーフが乗った航空機が墜落するも無傷で生存。これはもう完全にシロでしょう、と。

どうやって瞬間移動したのか?等、ドラマ中の細かい事象に対してロジックを追求するのは野暮だろう。

マスィーフ役の俳優の神秘的な雰囲気、慈悲深さを感じられる演技も抜群に良かった。惹き込まれている内に10話の長さも感じずに一気に観終えた。宗教に詳しく無くても充分に愉しめるドラマである。

謎の多いまま終わったシーズン1、綺麗に終わったが果たして続編はあるのだろうか?
宗教•信仰がテーマだけにシロクロつける結末は無理だろうなと思いながらも期待せざるを得ない。
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