現代にキリストの再来のような男が現れる話。
その男が、ぺてん師なのか、本物なのか。
と、見せかけて、本物なのか、ぺてん師なのか。
嘘なの?本当なの?
奇跡なの?トリックなの?
そんなこんなで翻弄される世界やアメリカ政府、また、CIAの主人公を含む複数の登場人物を描いた群像劇なのだ。
爆発的な面白さや、派手な展開、スピーディーさには欠けるが、メシアのカリスマ性や、不気味さ、周囲の登場人物の丁寧な心理描写や、リアルな国際情勢が旨味。
今後の展開次第では大きく化ける可能性もあるし、そこそこで止まる可能性もある。
恐らくは、続編が作られるだろう。
ミシェル・モナハンが有能そうだが、幸薄いCIA捜査官を好演。
現実世界にもし、○○がいたら?
あったら?
という点では、『シン・ゴジラ』や『デスノート』に近いものを感じた。